こんにちは。
はしりびとです。
今回のテーマは、
販売のプロによる【安全に楽しむ為のトレランのはじめ方】
です!
その中から、
第2章:『おさえて欲しいトレラン基本知識』
を語らせていただきます!
このテーマは、全6章で語らせていただきます!
概要は↓の記事を読んでみてください。
1.前回のおさらい
前回は、トレラン必携品一覧について語らせていただきました。
トレイルランを始めるに辺り、必要なアイテム一覧を、『①絶対に持っていってほしいものリスト』、『②季節・天候に応じた必要なものリスト』、『③出来れば準備してほしいものリスト』の3つのリストにグルーピングして、ご紹介しました。
トレイルランを安全に楽しむ為に必要な知識ですので、まだ読まれていない方は是非読んで見てください!
↓前回の記事はコチラ
また、何度も記載している通り、
「山(トレイル)」に入る場合は、基本自力でなんとかするしかありません!!
万一の可能性を想定し、たとえ短い時間・知っている山でも、備えをしなければなりません!
そして、何よりその万一が起きないように、しっかりした「装備」と「計画」をしなければなりません!
トレイルランを安全に楽しむ為の、【基本の考え方】はこれに集約されております。
必ず忘れないでください!!
では早速、
第2章:『おさえて欲しいトレラン基本知識』
を説明していきます!!
※今回ギアの説明自体はありませんが、第3章以降の説明時に必要な知識ですのでチェックしておくことをおすすめします!
2.『トレラン』ってなに??
概要でも説明させていただきましたが、改めて説明します!!
・トレイルとは、『林道、砂利道、登山道などを総称したもの』と考えてください。つまり、このトレイルを走る(ランする)のが『トレイルランニング』という競技になります。 ②トレイルランニングとは似て非なるオフロードランニングについて ・ランニングは大きく分けて2種類に分けられます。 ・安全に整備された場所(主にコンクリート)を走るランニングを『オンロードランニング』と言います。マラソンなどはこれに分類されます。 ・コンクリートではない地形(運動場などの整備された土面、均一に調った芝生、トレイル)を走るランニングを『オフロードランニング』と言います。クロカンやトレランはこれに分類されます。 ・上記のとおり、トレランは『オフロードランニング』に分類されていますが、他の競技とは全く特性が違います。それは、『整備されていない不安定な道を走る』という点です。オフロードランニングの中でも、ここまで不安定な道を走るのはトレランしかありません。 ↓クロカンコースは綺麗にオフロード ↓トレランコースは不安定なオフロード その通りです!!走る路面が他のランニングとは全く違うので、 トレイルランニングでは専用のシューズを履くことが必須 となります。 ※トレランシューズに関しては、第2、3章で説明します また、あまり聞くことはないかもしれませんが、別名称として『スカイランニング』という言葉もあります。最近、国内でもトレイルランの大会だけでなく、スカイランニングの大会も増えてきました。これから人気が上昇してくることが予想されますので、この機会に説明しておきます! 『オフロードランニング』と『トレラン』が違うのと同様に、この2つも似て非なる違いがありますので、説明していきます。 ・トレイルをのんびりと、気軽に誰もが楽しめる、というファン要素が強い。 ・また、急斜が少なくなだらかなトレイルを走ることを『トレラン』ということが多い。(急斜も当然あるが、フラットやなだらかの比率も多い) ・スポーツ競技ではありながらも、のんびりと時間を気にせず楽しむものという考えが根付いているので、距離が長いレースなども多い。長いものだと100マイル(170km弱)あるものもある。 ・日本の大会の多くはトレラン要素(楽しめる大会)が多い。 スカイランニングとは・・・ ・急峻な山岳や標高2000m以上の山岳において、スピードを競う『快速登山・ランニング』という定義があり、競技要素が強い。 ・急斜が多く、あまりなだらかなトレイルを走ることがない競技を『スカイランニング』ということが多い。 ・【急な山をいかに速く登り・下るか】という競技志向性が高いため、陸上競技の短距離種目のように観客も一緒に盛り上がりやすいのが特徴。その為、距離はそれほど長いものはなく、短いものであれば5km、長くても40km前後が多い。 ・日本において、まだまだ認知度が低いスカイランニングだが、徐々にスカイランニングのようにスピード登山を競う大会も増えている。 そうですね! まだまだ認知度は低いスカイランニングですが、競技性の高さが魅力なので、【大人の部活】的な感じで楽しまれるかたが多い印象ですね!! また、距離が短いものだと5km(制限時間1~2時間程度)、長いものだと170km弱(制限時間48時間)と大きく異なります。 そして、最初に書いた通り、【山に入る場合は、基本自力でなんとかする】、【万一の可能性を想定し、たとえ短い時間・知っている山でも備えをする】という基本の考え方に従うと、 装備品は距離によって異なる(長い距離ほど準備が必要) また、荷量に応じたザックの選択が重要(大は小を兼ねないこともある) ということも覚えておいてください!! ※ザックに関しては、第5章で説明します では、次に具体的なトレイルランの距離区分についてご紹介しておきます!! 絶対的な定義はありませんので、あくまで目安として知っておいてもらう程度でOKです。 1.ショートレンジ(5~45km程度) ⇒初心者には最適な距離。(入門者は20~30kmまでが最適) 2.ミドルレンジ(45~80km程度) ⇒トレイルでの経験を積んだ方におすすめ。 ⇒ある程度走力がないと厳しい距離。 3.ロング(80km~100km程度) ⇒100km近くなると制限時間は1日を超えるものもある。 4.ウルトラ(100km~) ⇒制限時間が2日に渡るものが多くなる(30時間~) 5.100MILE(170km) ⇒制限時間は丸2日間近い(48時間) 6.スカイランニング 1.スカイ:50km未満(標高が2000m以上) そうですね! 皆様がトレイルランをする際・またはレースに出走する際は、必ず距離区分をチェックして、備えをしてください!!また、前回紹介した必携品一覧は、ショート~ミドルレンジでの必携品一覧です。それ以上の距離を走られる方は、足りないものだと認識しておいてください! そして、初心者はショートレンジくらいから始めるのがおすすめです。どれだけランニング歴があろうと、いきなりミドルの距離には挑戦しないほうがいいでしょう。(リスク回避です) ↓前回紹介した必携品一覧は下記からダウンロードできます 『オンロードランニング』は、フルマラソン・ハーフマラソンのように、基本的には決まった距離をほぼ同一条件で走る大会が多いですが、トレイルランでは、【基本的に同じ距離・同一条件の大会がない】のが特徴です。 トレイルランは、同じ距離の大会があっても、『勾配の角度』や『標高』が異なればきつさやタイムは大きく異なります。当然、勾配がきつく、標高が高い方がスピードを出しにくいと考えられます。 そのため、トレイルランでは【距離】とあわせて、キツさを表す【累積標高差】を必ずチェックします! コースのアップダウンのうち、「上り」で獲得した標高を合計した高さを言います。下りは含みません。 ↓上りだけの高さをたします その通りです! 単純に考えて、「上り坂ばっかりあるマラソン大会」と「上り坂がほとんどないマラソン大会」どっちが楽かと言うと、後者「上り坂がほとんどないマラソン大会」ですよね。 トレランは、山を走るスポーツなので、「上り」を避けることはできません。ですので、「上り」の累計である【累積標高差】をみることで、コースのしんどさを把握する事が重要になります。 練習でトレイルランを楽しむ際も、大会出走でエントリーする際も、 何km走り(距離)、どれくらい登るのか(累積標高差)を把握しましょう。 初心者は累積標高差1000m程度から始めて、徐々にあげていくことをおすすめします。 以上で、 第2章:『おさえて欲しいトレラン基本知識』 は終了となります。 簡単にまとめると、 ・トレラン(スカイランニング)には、専用のトレランシューズで行ってほしい ・走る際、【距離】だけでなく【累積標高差】をチェックして行ってほしい ・【距離】、【累積標高差】を抑えて、荷物量を決定させることが重要 ・初心者は始めは【ショートレンジ(5~45km)】で【累積標高差1000m程度】から始めるのが良い ※入門者はもっと短いほうがいい です。 最初にも書いたとおり、今回の知識は、第3章以降の説明時に必要な知識ですので、何となくでも構いませんので、知っておいてください!! それでは、 第3章:トレランシューズの選び方<入門編> PART1:トレランシューズの特徴を知る に続きます! ↓ ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。
・トレイルランニングでは、一般的には通常のハイキングコースや登山コースを利用します。3.『トレラン』と『スカイランニング』ってなに??
4.『トレイルラン』の距離区分
⇒フルマラソンより少し長い距離までがショートに入る。
⇒しっかり訓練を積んだトレイルランナーが挑戦するべき距離。
⇒しっかり訓練を積んだトレイルランナーが挑戦するべき距離。
⇒昨今人気の高い100mileという超ロングの距離。上級者以上。
⇒ スカイの中には様々なカテゴリーが存在します。
2.ウルトラ:50Km超え(標高が2000m以上)
3.バーチカル:山を駆け上がる一気登り(距離は5~10kmが平均)5.『トレイルラン』の距離以外にもう1つ重要な考え方
6.まとめ