こんにちは。
はしりびとです。
今回のテーマは、
販売のプロによる【安全に楽しむ為のトレランのはじめ方】
です!
その中から、
第4章:『トレランシューズの選び方<実戦編>』
PART4:トレランシューズの単品知識を深く知る:③ハイブリッド系・クッションモデル(HOKA ONE ONE編)
を語らせていただきます!
このテーマは、全6章で語らせていただきます!
概要は↓の記事を読んでみてください。
1.PART3『総合チャート表』のおさらい
PART3では、トレランシューズ選びに非常に役立つトレランシューズの代表商品25選紹介と8つのグルーピングについて語らせていただきました。
再度、下記にチャートを添付します!
*綺麗なバージョンは下記PDFファイルをダウンロードして下さい。
↓

↓トレランSH25選とグルーピング記事はコチラ
2.『ハイブリッド系/クッションモデル』の3選
今回は、③ハイブリッド系の『高機能クッションモデル』から”HOKA ONE ONE”の代表商品3つをもう少し詳しく説明します!!
主な、使用者は下記のような方になります!!ほぼ全員です!!
・超入門者、入門者 <距離別区分> ※しっかり選ぶならこの方法 ・上級者のロング(80km~)距離で使用 ・中級者、脱初級者のミドル~ロング(45km~)距離で使用 ・超入門者、入門者のショート(~45km)距離で使用 ※『レベル』『距離区分』について知らない方は下記を参考にしてみてください! 次に、今回説明するハイブリッド系/高機能クッションモデルの”HOKA ONE ONE”3選はコチラ! ②HOKA ONE ONE / スピードゴート4 ③HOKA ONE ONE / チャレンジャーATR5 今回のハイブリッド系/高機能クッションモデルは、”最もラインナップ数が多いカテゴリー”となります!そのため3回(①HOKA ONE ONE編、②montrail編、③他ラインナップ編)に分けて紹介していきます! 競合商品数が多く、使用者もほぼ全ランナーが対象になるので、是非読んでみてください! それでは、早速説明していきます!! 類を見ない最高クラスのクッション性! 楽に走れる走行サポート機能も魅力! ・重量:332g ・ドロップ:5mm HOKA ONE ONE史上最高のクッション性を備えると言われているのが『スティンソンATR6』です! HOKA ONE ONEの商品プロダクトにも記載がありますが、『スティンソンATR6』は、ロードにもトレイルにも対応する”オールテレインカテゴリー”に属しています。(『チャレンジャー』や『スティンソン』の名称の最後にある”ATR”は、オールテレイン(全路面対応という意味)の略称です)特に、この『スティンソンATR6』は、全路面対応のモデルの中でもロードとの相性が抜群です! まず履いた瞬間から感じたのは、トレイルシューズとは思えないほどのソフトなクッション性です!安定感にやや不安を感じたままトレイルでテストをしましたが、アウトソールの面積が広いからかソフトなクッション特有のグニャっとする感覚はなかったです。”ロッカー”の角度もそれほどきつくないので、思いのほか安定して走れる感覚がありました。ただ、グリップはやや甘いので、”比較的ハードなトレイル”や”ロード比率の高いトレイル”がいいかなとは思います。   ミドル~ロングレースといえばこれ!! 最高クラスの高いグリップ力も魅力! ・重量:306g ・ドロップ:4mm 『スピードゴート4』の最大の特徴といえば、Vibram社のグリップを使用した【Vibramメガグリップ】です! 「分厚いクッションがありながら軽い!」というのがHOKA ONE ONEの最大の特徴です! 雨上がりの東側六甲縦走路で使用しました!結構マッド(泥)な路面だったので、スリップしないか不安でしたが、さすが『Vibramメガグリップ』です!見事に悪路でも踏ん張りが効きます!後半は、滑る恐怖を感じずに使えました!(もちろん多少は滑ります!) HOKAトレイル商品の定番モデル! 高いクッションと走行性を兼ね備えた人気モデル! ・重量:266g ・ドロップ:5mm HOKA ONE ONEのトレランシューズの定番といえば『チャレンジャーATR5』でしょう! まずは、「トレイル」も「ロード」も走れる、”ほどよい硬さ”と”ほどよい柔らかさ”を備えたミッドソールが特徴!(『スティンソン』ほど柔らかすぎず、『スピードゴート』ほど硬すぎないです) HOKAのロード用モデルの柔らかさが苦手な方は、『チャレンジャーATR5』を履くといいでしょう! 個人的に、”ロード”でも”トレイル”でも、HOKAの中では一番お世話になっているのが『チャレンジャーATR』です!トレイルは六甲縦走路や京都トレイル、ロードではフルマラソン程度の距離のミドル走などで使用しています! 少し長くなりましたが、上記が『ハイブリッド系のクッションモデル』HOKA ONE ONEの代表商品3選の説明になります!! 過去にも書きましたが、たくさ~~~んの種類で、 しっかり走り、何度も試履きした中で選び抜いた中での今回の3選 になります! ※自宅から1kmでトレイルインできるので、いろんなシューズやアイテムを現場で使用体感しています!! 今回の記事を参考にしていただき、 ・自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶ! ・「コース」や「距離」に応じて選ぶ! ・大会に出る「脱初心者以上」は2、3足を選ぶ! ための材料にしてみてください! それでは、 第4章:『トレランシューズの選び方<実戦編>』 PART4:トレランシューズの単品知識を深く知る:④ハイブリッド系・クッションモデル(montrail編)に続きます! ↓ ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。3.HOKA ONE ONE/スティンソンATR6
【特徴①】ホカ史上最高のクッション性!エントリー&長距離モデル
見た目通り、超厚底のミッドソールは、踵部37mm、前足部32mmと3cmを超えています!トレイルでの衝撃に慣れていない”トレイル入門者”の足を守るのに最適です!また、トレイル経験者以上でも、<100km超のロングレース>や<100mileレース>には最適な1足と言えそうです。
ここまで分厚いと、「不安定で捻挫しそう」、「進まなさそう」と言われそうですが、そこはさすがのHOKAシューズです!『スティンソンATR6』は、他のHOKAモデルと同様に”バゲット構造”を採用しており、着地時の安定性は悪くないです。また、『スティンソンATR6』は、他モデルと比べて、アウトソールの面積を広くとっているので、着地時の安定性は他モデル以上に気を使っていると言えます!(それでも次に紹介する『スピードゴート4』や『チャレンジャーATR5』のほうが上ですが!)更に、適度な傾斜をつけた”ロッカー構造”が走行性もしっかりキープします。進められすぎない適度な推進力を実現してくれます!
”トレイル入門者でとにかく足を守りたい方”、”ウルトラレースに出走するためのシューズが欲しい方”に最適です!【特徴②】ロード相性が抜群のミッドソール硬度とグリップ!
次に紹介する『スピードゴート4』や『チャレンジャーATR5』は、トレイル要素がしっかり入るため、やや硬いミッドソールになっていますが、『スティンソンATR6』はロード用シューズと変わらないほどにクッション性のやわらかさを感じられます。また、グリップも深すぎず硬すぎないグリップになっているので、ロードでの不安定さを解消できます!(但し、このパターンはけっこう削れやすいと言えますが・・・)
トレイルでの使用だけでなく、ロードでの”フルマラソン”や”ウルトラマラソン”にも使っていただきたいです!【体感レビュー】10kmトレイルと40kmロードランで使用
感覚的に、ロードとの相性が良いと感じていたので、40km程度オンロードで使用しました!
これがめちゃくちゃ良いです!!!トレイルシューズと思えないほど、ロードとの相性が良いです!ロードモデルとして、『クリフトン』、『リンコン』、『ボンダイ』などのモデルが発売されていますが、是非、この『スティンソンATR6』もロード使用の選択肢に加えてください!”ロード・トレイルのロング”ならしっかり足を守ってくれます!4.HOKA ONE ONE/スピードゴート4
【特徴①】”Vibramメガグリップ”はHOKAの弱みを克服!
このグリップはやや硬さはあるものの、【滑らない】という点においては他のグリップと一線を画します!グリップパターンや形状も含めて、『スピードゴート4』のメガグリップは滑らない!!と覚えてください!
また、その耐久性も非常に高く、HOKA ONE ONEシューズの最大の弱点と言われていた”グリップの削れやすさ(耐久性)”の問題は解決できます!なかなか削れません!!(走り方にもよりますが!)
他社でも様々なアウトソール素材を開発していますが、この『Vibramメガグリップ』は、”滑らない”、”削れにくい”において最高の素材と言えるでしょう!(唯一の弱点は硬さです。)まさに、HOKAONEONEの弱点を克服したトレランシューズと言えるでしょう。【特徴②】悪路も走行可能!意外とスピードを出しやすいモデル!
トレイルモデルも同様で、厚底軽量でクッションがあるというのが特徴ですが、ロードモデルと比べてミッドソールを少し硬くしているのが特徴です。
その中で、この『スピードゴート4』は安定感(硬さ)を重視したモデルだと言えます。HOKA ONE ONEらしい<やわからいクッション>が好きな方は硬く感じるかもしれませんが、走行時の安定感は、前述の『スティンソンATR』、『チャレンジャーATR』と比べて一番高いと言えるでしょう。更に、”メガグリップ”と合わさることで、悪路での走行を快適にしてくれます!!他のHOKA ONE ONEモデルでは、味わえない走行の安定感を提供してくれます!言い換えると、HOKAトレイルのクッション品番の中では、最もスピードを出しやすいモデルと言えます。
”100mileのような超ロングレース”から”ショートの比較的スピードを出すレース”まで履ける1足です!【体感レビュー】20km程度のソフトトレイルで使用
当然ですが、前回紹介した『inov-8/X-タロンシリーズ』ほどのラグの深さはありませんので、比べるとグリップ力は落ちます。ですが、それを補うだけのクッション性があり、ここまでグリップ力があり、安定性があるのならば、最高クラスのトレランシューズ性能だと言えます!
また、HOKAのブランド開発秘話にもある通り、特に『下り』の衝撃から足を守る安心感は抜群です!今回はショートレンジで使用しましたが、下りやフラットな路面ではかなりスピードを出しやすかったです!(上りはちょっと厚みが邪魔ですが、仕方ありませんね。)
『高いクッション性』、『圧倒的な軽量性』、『滑りにくいグリップ力』、『ミッドソールの安定感』は総合的に非常にレベルの高い1足だと思います!トレイルランをする入門者~上級者まで持っていて欲しい1足です!5.HOKA ONE ONE/チャレンジャーATR5
【特徴①】ホカトレランSHで一番平均点の高いモデル!
次に、スピードも出しやすい、”程よい硬さ”と”安定感”のあるミッドソールが特徴!(『スピードゴート』ほどではないが、縦への足抜けやスピード感は高いです)
そして、「トレイル」も「ロード」も走れる、”ほどよいグリップの深さ”と”硬さ”のアウトソールグリップが特徴です!(『スピードゴート』ほどグリップが効かない分、コンクリートとのかみ合わせは自然で走りやすいです)
まさに、HOKAトレランシューズの良さをすべて凝縮した平均的な癖の少ない1足です!
ロードランの経験のある方なら、”入門者~上級者まで”誰でも使えるでしょう!【特徴②】ロード用モデルの柔らかさが苦手な方におすすめ!
『スティンソンATR6』も同様に、ロード対応のオールテレインカテゴリーですが、やはり柔らかさはありました。『チャレンジャーATR5』はグニャっとするような柔らかさがほとんどありませんので走行時にしっかり安定します!上記に書いた通り、グリップもロード走行時に引っかかりすぎないので、ロードでも違和感がありません!(ロードで引っかかりすぎると、蹴るような動きをしがちになってしまう)ロッカーの角度も通常通りしっかり縦への推進力を生み出してくれるので、かなりのスピードまで対応できます!サブ4~3.5くらいまでは、対応できる設計でしょう!
”ロード走行との併用で考える方”、”HOKA独特の柔らかさが苦手な方”は是非試してみてください!【体感レビュー】累計300kmトレイル、ロード100kmで使用!
トレイルにおいては、『スピードゴート4』ほどのグリップ力は感じることはできませんが、
合間のロード走行時、砂利などの比較的フラットなトレイル走行時にはチャレンジャーが一番しっくりきます!(<下り>や<マッド・ソフトなトレイル>では『スピードゴート4』がより適しているように思います。)どのような走行路かわからない時には、『チャレンジャーATR5』は非常に使いやすいですね!
また、個人的にはロードで大活躍しています!程よい硬さのミッドソールは、スローペースからハイペースまでしっかりコントロールして走れます!その上、クッション性があるので疲労を貯めにくくすることもできます!ロードにおいても使える、まさにHOKAらしい万能な1足と言えます!6.まとめ