こんにちは。
はしりびとです。
【失敗しないランニングシューズの選び方<入門編>】PART4:
『カテゴリーから商品単品に絞る方法を知る』
を語らせていただきます!
このテーマは、全4PARTで語らせていただきます!
概要は↓の記事を読んでみてください。
1.はじめに
PART1~3を読んだことで、【自分がどのレベルのランナー】かを知り、【自分のレベルに合ったランニングシューズを9つのカテゴリー】から選べるようになり、【その使い方・使い分け方】を明確にできたかと思います。
今回は、入門編の最後のパートとして、選んだカテゴリーから商品単品に絞る方法を解説していきます!是非、最後まで読みすすめてみてください!
それでは、早速始めましょう!!
2.商品の絞り方はなんだかんだでコレ!
先に結論から言います!
商品単品を絞る為には、店員さんに聞くのが一番
です!!
そうです。残念ながら、当たり外れがあります。
ですので、<信頼できる店員さんを見つける方法>をお伝えしていこうと思います!
3.信頼できる店員さん【①ヒアリング】
これは、PART1『自分がどのレベルのランナーかを知る』で学んだ知識を使います。
実例で示すとわかりやすいので、下記をご覧下さい!
まずは、A.信頼しないほうがいい店員さん ↓
お客様:
『これから走ろうと思うのですが、どんなシューズを選んだらいいですか?』
店員さん:
『これから走られるんですね!いいですね!ランニングは楽しいですよ!わたしも走っているのですが、走り終わったあとの爽快感はすごくいいですよ!これから走られるお客様には、○○のこのシューズはどうですか?とにかく軽くて、しかもクッションふわふわで、足を守ってくれますよ!わたしも使っていて、すごく走りやすいですよ!今ある中ではお客様にはこのシューズが一番おすすめです!(実際に履かせて・・)お客様にすごく似合いますね!』
次に、B.信頼できる店員さん ↓
お客様:
『これから走ろうと思うのですが、どんなシューズを選んだらいいですか?』
店員さん:
『これから走られるんですね!ランニングは楽しいのでおすすめですよ!早速、お客様に合ったシューズをご提案させて頂きたいのですが、今回探されているのはどういったご用途ですか?マラソン大会に出られるとかですか?』
お客様:
『いえいえ、大会とかではなく、最近太ってきたからランニングを始めようかなーと思って』
店員さん:
『そうなんですね!やっと走りやすい季節になりましたしね!週に何回くらい走ろうと思っているとかはありますか?だいたいで結構ですので!』
お客様:
『そうですね。。まだ特に決めていないですが、だいたい週に1~2回で30分走るくらいの予定ですね。』
店員さん:
『週1~2回がストレスもなくいいですよね!30分くらいが身体への負担も少ないと言われていますので、ちょうどいいと思いますよ!では、早速これから走られるお客様に合ったシューズをいくつか選んでいきましょうか!』
ここまで読まれてきた皆様ならこの違いは簡単ですよね!
<A.信頼できない店員さん>は、ランニング経験もあり、一見陽気なので、ついつい「店員さんがそこまでおすすめするなら・・・」となり選んでしまいがちです。しかし、Aさんはお客様がどのレベルのランナーで、ランニング経験や使用予定を聞かずに商品を提案しています。【これから走り始める】という情報だけではお客様に最適な商品を提案できるハズがありません。お客様の気分をよくさせて買わせようとしているのです。
<B.信頼できる店員さん>は、お客様としっかり質疑応答し、【ランニングの目的(グループを絞る)】や【ランニング経験や使用予定】を聞くためのヒアリングをしています。下手な聞き方であろうと、ランニングの目的や経験・使用用途を聞いてくれる店員さんを選んだほうがいいです。
皆様も、信頼できる店員さんを見つけるために、
『これから走ろうと思うのですが、どんなシューズを選んだらいいですか?』
『サブ4を目指しているのですが、どんなシューズ選んだらいいですか?』
という質問を最初にしてみましょう!
その後、
ヒアリングがなく、いきなり商品を提案してくる定員さんは信頼できない
と思っていいです!内容よりもヒアリングのされ方に注意をはらっておきましょう!
3.信頼できる店員さん【②カテゴリー知識がある】
これは、PART2『ランニングシューズのカテゴリーを知る』と、PART3『ランニングシューズのレベル別使い方を知る』で学んだ知識を使います。
これも、信頼できるか出来ないかを見極めるために、以下2つの質問するといいです! ↓
①『最近、NIKEのカーボンプレートが入っているシューズが流行っているようですが、実際どうなんですか?私みたいな初心者(~サブ4レベル)が履いてもいいんですか?』
②『やっぱり走る時って、踵から着地しないほうがいいんですか?それ用のシューズもあるようなんですけど、それってどれなんですか?』
何度も書いたとおりですが、今はランニングシューズの戦国時代です。
昔とは違った新しい考え方(走り方・着地の仕方)が提唱され、次々と新しいトレンド(カーボン系・ベアフット)が生まれてきています。これらの違いを把握するには、単品知識と同時にそれらが属するカテゴリーを知っておくことが必要になります。でないと、どんどん発売される新しい商品に翻弄され、本当に合ったその人にあった商品は選べなくなるのです。
信頼できる店員さんは、表現の仕方は違えども、【その商品がどのカテゴリーに属しているかを把握し、どのレベルのランナーに合致するかを知っており】、【カテゴリーから商品単品を引っ張り出せる引き出し】を持っています。
それを調べる為の質問が、上の2つになるのです!!
皆様も、信頼できる店員さんを見つけるために、
①『最近、NIKEのカーボンプレートが入っているシューズが流行っているようですが、実際どうなんですか?私みたいな初心者(~サブ4レベル)が履いてもいいんですか?』
②『やっぱり走る時って、踵から着地しないほうがいいんですか?それ用のシューズもあるようなんですけど、それってどれなんですか?』
のようなカテゴリー知識を引き出すような質問をしてみてください!
これに応えられる方は、私の経験上単品知識も深いですよ!
つまり、自分に合ったシューズを上手く選んでくれます!
4.信頼できる店員さん【③サイズ計測をしてくれる】
これまでは、自分に合った商品単品を見つけてくれる店員さんを探すために、カテゴリー知識や商品知識に関する質問を紹介してきました。ですが、自分に合った商品を見つける為には、商品知識以外にもう1つ重要な要素があります。
それが、サイズ計測・足型測定です。
そうです!正確に言うと、【足長(靴のサイズを決める目安)】と【足囲(靴の幅を決める目安)】を測ることをサイズ計測と言います。
自分に合ったシューズを選ぶ際には、
①シューズが自分に合った機能を有している
②シューズが自分の足の形に合っている
この2つが重要です。
どんなに機能が優れていて、どんなに自分が求める機能だろうと、自分の足にあっていなければ意味がありません。機能の持ち腐れです。
自分にあったシューズを選んでくれる<信頼できる店員さん>は、必ずサイズ計測をしてくれます!!ベテランのカンで見るという方もいますが、本当に信頼できる店員さんは、カンと共に客観的な判断基準のサイズ計測を必ず行います。カンだけの判断は、憶測になり危険ということを熟知しているのです。
最近では、昔と比べてサイズ計測をするお店が増えてきているので、少しはマシになってきています。それでも、まだ測ってくれないところもあるので、シューズを履かせてくるだけのお店や店員さんには気をつけてくださいね!
多くの方は、シューズの幅に関して【キツい】か【キツくない】という2つの項目で決定しています。【キツい】はみなさんすぐに気がつきます。見逃しがちなのは【ユルい】という項目です。また、多くの方が自分を幅広だと思っているが、実際に幅広の方は50%いないくらいです。つまり、『幅が広くない方が、幅広を履いていて、【ユルい】を適正と感じている方が多い』ということです。
幅がユルく足に合っていないと、着地の衝撃によりシューズ内で足が横方向や斜め方向に動きます。そうすると、着地衝撃が関節や筋肉に過度の負担をかけ、怪我のリスクが高まるのです。
5.まとめ
要点をまとめます!
→信頼できる店員さんを見つける方法を知る
→まだ1人で商品単品の違いを見分けることは難しい
・信頼できる店員さんは、【ヒアリング】をしっかりしてくれる
→『これから走ろうと思うのですが、どんなシューズを選んだらいいですか?』などの大雑把な質問を投げかける。
→ランナーレベルやランニング経験を聞くような【ヒアリング】がなく、いきなり商品を提案してくる定員さんは信頼できない
・信頼できる店員さんは、シューズの【カテゴリー知識】を有している
→『最近、NIKEのカーボンプレートが入っているシューズが流行っているようですが、実際どうなんですか?私みたいな初心者(~サブ4レベル)が履いてもいいんですか?』、『やっぱり走る時って、踵から着地しないほうがいいんですか?それ用のシューズもあるようなんですけど、それってどれなんですか?』などの少し踏み込んだ質問をしてみる
→押し黙ったり、回答なく単品を勧めてくる店員さんは信頼できない
→信頼できる店員さんは、商品単品が属するカテゴリーを把握し、それを含めて説明する
・信頼できる店員さんは、【サイズ計測】をしてくれる
→自分に合ったシューズを選ぶ際には、『シューズが自分に合った機能を有している』ことと、『シューズが自分の足の形に合っている』かが重要。
→信頼出来る店員さんは、足の形に合っているかを調べるために、必ずサイズ計測(足長・足囲)をしてくれる
→足囲まで測ってくれる店員さんが理想
実際のわたしの顧客様でも、『今までは感覚で選んでいたけど、今回話を聞いて全く違っていたとわかったよ。やっぱりプロに聞くのが一番だな』、『今まで教わってきたことって全然違うかったんだ。。どおりで足が疲れやすくなったんだな。』、『これから走るって言ったのに、カーボン系シューズをすすめられたよ。危なかった』、『シューズってこんなに違いがあるんですね。少し難しいけど、選び方がわかって面白くなってきました』という方が多くいらっしゃいます。
皆様も信頼できる店員さんを探して、自分に合ったシューズの商品単品選びを手伝ってもらいましょう!
5.最後に
これで、販売のプロによる『失敗しないランニングシューズの選び方<入門編>』は終了となります。
このテーマの最初にも書いたとおり、
ランニングシューズのカテゴリーを知り、『自分のレベル(経験・目的)』をもとに、求めるカテゴリーを決定できれば、単品の知識は信頼できる店員さんから情報を聞けばいい。これが、自分に合ったランニングシューズ選び、失敗しないランニングシューズ選びの一番の近道です!
是非、自己分析をしてから実際に店頭で試してみてくださいね!
今日も怪我なく楽しくランニングライフを楽しみましょう!!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。