こんにちは。
はしりびとです。
今回は、
ランニングシューズのメンテナンス方法
について語ろうと思います!
具体的なメンテナンス方法を紹介する前にお伝えしておきたいのが、”ランニングシューズは観葉植物”と似ているということです!
観葉植物は、”部屋に置いて適度に水だけあげればOK”と考えている方が多いと思います。ですが、これだけでは観葉植物はすぐに枯れてしまいます。
観葉植物を長持ちさせるには、水やりだけでなく、「日当たり」「環境(湿度など)」なども大切です。また、水やりも「いつあげるか」「どれくらいあげるか」が大切ですし、コマメに肥料の入れ替えも必要になります。更に、”夏”と”冬”での気温差が異なることでの育て方も異なります。
簡単そうに見える観葉植物の管理方法ですが、実は正しく育ててあげないとせっかくの鑑賞の楽しみがすぐに終わってしまうことになりかねません。
ランニングシューズも、観葉植物と同様に正しくメンテナンスし、コマメに気にかけてあげないと、すぐに劣化していくのです!
せっかく買った高機能なシューズがすぐにダメになったら悲しいですよね?機能性がすぐに損なわれてしまったら悲しいですよね?
扱い方・メンテナンス方法1つで、そのシューズがどれくらい使えるか(寿命)が変わってきますので、シューズのメンテナンスはしっかりしていくことをお勧めします!
「ソールがすぐに削れるんだよね」
「アッパーがすぐに破れたよ」
「クッションのへたりが早いよ」
「フィット感がすぐに悪くなった」
などの体験をされた方もいると思います!
確かに、シューズそのものの「耐久性」や「製造の不具合(いわゆる不良)」もあると思いますが、実は取り扱い方・メンテナンスを怠ったことで起きている案件も多々あります!
是非、メンテナンス・正しい扱い方をして、少しでも長くランニングシューズを使えるようにしていきましょう!!!
では、本題に入ります!!
下駄箱にあるランニングシューズがどうなっているかを、以下の項目をチェックしてみてください!!
チェック①:シューズの紐が結ばれたまま
下記のような状態になっていませんか?!
ランニングが終わり、緩めずに靴をサッと脱いでそのまま放置なんてことしていませんでしょうか??紐が結ばれたままで放置されていませんか?
多くの方が知っているものの、そうしているように思います。実際店頭でお客様とお話していると、7~8割の方が紐を緩めることなくそのまま脱いでいるとおっしゃっています。
そして、当然ですが「結んだままの状態で放置」、「結んだままの状態で脱ぐ」は、今すぐやめたほうがいいです!!!
理由としては、下記2つです!
1.無理矢理脱ぐのでヒールカウンター(踵のカップ)が広がる
→踵のホールドが弱くなります(フィット感が弱くなる)
→そうすると着地時に足が左右にぶれやすくなり関節への普段が増します(怪我を誘発する)
2.紐が引っ張られたままなのでシューズのアッパー素材が伸びる
→紐がしまったままということは、アッパー素材を常に引っ張った状態のままということになります。そうすると、どんどんアッパー素材がゆるくなります(土踏まず部~足全体のフィットが弱くなる)
→また、素材が引っ張られすぎると、メッシュ繊維の裂けアッパーが破れやすくなります(アッパー耐久性が悪くなる)
もし、今下駄箱で紐を結んだままのシューズがあれば、すぐに緩めましょう!!
チェック②:インソールがそのままの状態
下記のような状態になっていませんか?!
『シューズ内にインソールが入ったまま放置』していませんでしょうか??これは意外と知られていないので結構されているかもしれません!
たぶんあまり知られていないので、入れたままの方がほとんどだと思います!実際店頭でお客様とお話していると、実践しているという方は1割いるかいないかくらいです。
シューズ内のインソールは、なるべく「取り外しておく」か「少し浮かしておく」かをした方がいいです!!!入れたままは止めましょう!
理由としては、下記です!
・シューズ内の水分を速く逃がす
→シューズは水分が苦手です。水分が残ったままになると、”アッパー”や”ミッドソール素材”の劣化を早めてしまいます(全体的に耐久性が落ちる)
→ミッドソールの劣化は、クッション性や安定性を下げます(クッション性が弱くなる)
→また、アッパー繊維が劣化することでフィット感も悪くなります(フィット感が弱くなる)
乾燥材を入れるのは良いことです!!
但し、それでも、『インソールは必ず取るか浮かせる』は実践してください!!”シューズ”と”インソール”の間にある水分はなかなか取れません!
(※よく”乾燥剤”の変わりに新聞紙を入れると思います。それはいいのですが、新聞紙は紙に水分が残りやすいので、こまめに変えてあげたほうがいいです!)
早速、下駄箱にあるシューズのインソールを外すか、浮かすかしてきましょう!
チェック③:泥で汚れたまま放置
下記のような状態で放置していませんか?!
『雨上がりの土を走って泥がついたままで放置』なんてことしていませんでしょうか??トレイルランシューズや部活生のアップシューズにありがちですが、泥はついていませんか?
すでに説明しましたが、シューズは水分が苦手です。そして、泥は何で出来ているかというと、”水分”と”土”で出来ています。
つまり、泥は水分なので速く除去する必要があるのです!そのまま放置は止めましょう!!
シューズ全体の『耐久性』、ミッドソールの『クッション性・安定性』、アッパーが生み出『フィット性』を失わないためにも、泥はしっかり除去しましょう!!
その通りです!!
雨で濡れてしまったシューズも同様に速く乾かす必要があります!
「シューズ乾燥機」、「新聞紙」、「乾燥材」などを駆使し早めに乾かしてあげましょう!もし、ドライヤーを使う場合は、なるべく遠く離れた位置から熱気を当て(当てていて”熱い”と感じる距離はNG)、一箇所に当て続けず満遍なく回し当てるようにしてください!
シューズは、熱も嫌いなので十分注意してください。
下駄箱にあるシューズはドロドロになっていませんか?
雨でビショビショなまま、放置されていませんか?
チェック④:天気が良いから天日で放置
下記のようなことをしていませんか?!
『天気がいいから、靴をしっかり日光に浴びさせよう』、『あったかい日光だから匂いも消えやすそう』なんてことをしていませんでしょうか??天日干しをしていませんか?
そうですね、シューズを太陽に直接当てるのはよくありません!!先程、シューズは「水分に弱い」とお伝えしましたが、更に言うと「熱にも弱い」のです!!
つまり、シューズは水分にも熱にも弱い超超超デリケートな商品ということです!日の光に直接当てる天日干しは止めましょう!!
これまでと同様に、シューズの『耐久性』、ミッドソールの『クッション性・安定性』、アッパーの『フィット性』を失わないためにも、天日干しは止めましょう!!
その通りです!
シューズを外で乾かす際は陰干しでお願いします!!!
※マメ知識:『ランニングシューズのクッションが冬になると硬く感じる』。そんなこと聞いたことありませんか?また体感したことある人はいませんか?これは事実です!先述した通り、シューズは熱と水分、要は「温度変化に敏感」なのです。人間と同じですね!『冬になるとクッションが硬くなる』これはまさに温度変化に弱いシューズを示した現象です。
シューズがカンカン照りの太陽を浴びていませんか??
すぐに日陰へ移しましょう!
まとめ
以上で、『ランニングシューズのメンテナンス方法』は終了です!
あくまで取り扱い方の一部にはなりますが、大切なシューズを長く使えるようにするためにも、最低限これは実践してほしいと思います!
改めてまとめると、
1.シューズの紐は緩めて保管しよう
2.インソールは取るか浮かして保管しよう
3.泥や水分はしっかりとろう
4.外に干すときは日陰で干そう
すべて完璧に出来ている人はいらっしゃったでしょうか?!わたしの店頭の感覚では、しっかり出来ていて1・2個かなと思いますがどうでしょうか?!
実際知っていても、やれてたりやれてなかったりが多いように思います!アスリートの話にはなりますが、『一流のアスリートは道具を大切にする』、『怪我をしない選手の道具は常に新品のようにピカピカしている』と言われています。
「ギアのメンテナンス」をすると練習もより楽しくなりますよ!
是非実践してみてください!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。