こんにちは。
はしりびとです。
最近改めて聞かれることが増えてきた質問です。
「厚底クッションのシューズってどうなんですか?」
「厚いカーボンの入ったシューズってどうなんですか?」
陸上トラック競技にて、厚底シューズに対する規制がはいったこと。
先日の箱根駅伝予選会で、ひっじょ~~~~~~~~~に多くの選手が、NIKE厚底カーボン系シューズ(ベイパーフライ、アルファフライ)を履いていたこと。
更に、各社カーボン系シューズをどんどん発売してきていること。(BROOKS”ハイペリオンエリート”、HOKA ONE ONE”カーボンX”、ASICS”メタレーサー”などなど)
良くも悪くもですが、
改めて注目を集めてきている厚底系シューズについて、再度しっかり整理しようと思います!!
「厚底カーボン系」に関しては、過去の【シューズ選び】の記事でも少し触れましたが、しっかり整理しますね!
※シューズ選び<入門編>の”シューズの種類”で少し紹介しました
1.よくある”勘違い”をまずは整理しよう!!
さて、この記事の最初の質問を思い出してみてください!
「厚底クッションのシューズってどうなんですか?」
「厚いカーボンの入ったシューズってどうなんですか?」
”ベテランランナー”さんも勘違いしていますね!(笑)
実は、この2つの質問はそれぞれ違うシューズについての質問になってしまっているのです。
この違いをわかって質問されている方が意外と少ないのです!
これはランナーの皆様が勉強不足なのではなく、各社メディアやプロモートが自体が混同して使っていることが原因です
整理します!!
まず、”厚底クッションのシューズ”とは、『分厚いクッションの入った”クッショニング”や”トレーニング”タイプのシューズ』を指します!!
言い換えると、一般的に初心者向けと言われるタイプのシューズです!わかりやすく、NIKEで言うなら「REACT INFINITY」や「ZOOM PEGASUS37」などがそれにあたります。
↓REACT INFINITY
↓ZOOM PEGASUS37
次に、”厚いカーボンの入ったシューズ”とは、『分厚いクッションがありながら、高反発を実現する”カーボンプレート”の入ったシューズ(厚底カーボン系)』を指します!!
言い換えると、一般的には、中上級者向けのレース用と言われるタイプのシューズです!わかりやすく、NIKEで言うなら「ZOOMFLY3」や「VAPORFLY NEXT%」などがそれにあたります。
↓ZOOMFLY3
↓VAPORFLY NEXT%
そうなんです!
なので、例えば店員さんに質問するにあたってもこの2つを混同しないようにし、自分で選ぶ際もこの2つの違いをしっかりと把握しておきましょう!!
(注)店員さんでも勘違いしている人が多いと思いますのでしっかり知識を持っておくほうがいいですよ!
2.”厚底クッション”の使い方について
ここからが本題ですね!
上記が明確になった後、きっと皆様が知りたいのは<それぞれの使い分け方>だと思います!
まずは、”厚底クッション”の使い方についてご説明します!!
①初心者ランナーの”日々の練習用”&”本番用”
厚底クッション系の最大のポイントは、その名の通り『クッション性』です!ですので、走るための”脚力”や”筋力”が育っていない【初心者ランナー】が最たる使用者になります。ケガをしないようにする・楽に走れるようにするためのクッションシューズと言えます。
↓REACT INFINITYは、初心者におすすめの厚底クッションシューズです
②中上級者や部活性の”ロング練習用”・”疲労抜きジョグ用”
もう1つの使い方は、中上級者の”長い距離での練習用”や、部活性の”アップシューズ・疲労を貯めないジョグ用シューズ”です。とにかく、疲労を溜めない、負荷を抑えたいときに使う”怪我をしないようにするクッションシューズ”と言えます。
↓ZOOM PEGASUS37はクッションもありながら、速いペースも維持しやすい。
そのとおりです!厚底クッションシューズは、
・”なるべく負担を減らし怪我をしないで楽に走る”為に、初心者から上級者まで、更には、部活生まで使える
・記録を出すための決戦用ではなく、日々の練習用で休ませるようという側面が強い
と言えます!!
3.”厚いカーボンの入ったSH”の使い方について
次に、”厚底カーボン系”の使い方についてご説明します!!
おそらくほとんどの方が知りたいのはこちらだと思います。
①中上級者の”本番用”&”ポイント練習用”
厚底カーボン系の特徴は、何といっても『クッションで足を守りながらも、カーボンの圧倒的な反発でスピードを出せる』という点です。ここまで足を守りながらスピードを出せるシューズは過去に例がなく、それこそがNIKEを始めたとした【厚底カーボン系】が人気を博している理由です!レース本番でとにかく結果を出すためには厚底カーボン系は最適と言えます!
↓VAPORFLY NEXT%は高いが決戦用で使う方が多い
②部活生のポイント練習用
部活生が”スピード力”や”ストライドでの走り方”を強化する際に使うといいシューズです!高反発のカーボンプレートにより、自然とストライドが広がるので『ダイナミックな走り』を意識する際に活用出来ると言えます。但し、後述しますが高頻度での使用はなるべく避けるべきでしょう。あくまで”スピード強化”や”ストライド強化”の『ポイント練習』にしましょう。
↓ZOOMFLY3はポイント練習にちょうど良い
③反動として、筋肉や身体への負担は「大」・・・
厚底カーボン系で気をつけて欲しいのは、『多様はしないほうがいい』、『使用はあくまで低頻度がいい』という点です。厚底のクッションが足を守ってくれるとはいえ、思っている以上にカーボンプレートの反発は脚への負担が大きいのです。
これを毎練習ごとに使用すると、多くの場合で「ふくらはぎ関連の怪我」を誘発します。また、身体の疲労時に使用しまうと、コンディションに合わないスピードが出てしまうので、「身体的な怪我(体調不良、疲労が抜けない)」などを誘発します。特に部活生は要注意です!
そのとおりです!厚底カーボンシューズは、
・”レースでとにかく結果を出す”為に、基本は中上級者/一部の部活生しか使わないほうがいい
・ふくらはぎへの負担が増える為、履きこみ過ぎないように注意する(特に部活生は注意が必要)
・クッションがあるとはいえ、カーボンの負荷が高いので、身体の状態がよい時に使用するほうがいい
と言えます!!
4.まとめ
以上が、
『厚底クッションのシューズ』と『厚いカーボンの入ったシューズ』の違いとそれぞれの使い分け方
となります。
その通りです!
メディア・プロモートが、「とにかく流行は厚底クッションだ!!」と宣伝するあまり、この2つをあまりハッキリ明記させずに宣伝していることが多いのです!
悲しことに、「売る側(店員さん)」も同様に混同していることが多いです。機能は全く逆なのに・・・これは本当に恐ろしいことです。
改めてまとめます!!!
①”なるべく負担を減らす”、”怪我をしないで楽に走る”ために使う
②初心者から上級者まで、部活生も使える
③記録を出すためではなく、日々の練習用(ジョグ)、初心者の完走用で使う
※NIKEなら『REACT INFINITY』『ZOOM PEGASUS37』が代表
厚底カーボン系の使い方
①”レースでとにかく結果を出す”為に使うのがベター
②基本は中上級者/一部の部活生しか使わないほうがいい
③ふくらはぎへの負担が増える為、履きこみ過ぎないように注意する(特に部活生は注意が必要)
④クッションがあるとはいえ、カーボンの負荷が高いので、身体の状態がよい時に使用する
※NIKEなら『VAPORFLY NEXT%』『ZOOMFLY3』が代表
是非今回の記事を活かしていただき、
間違った情報を流す「メディア」・「プロモート」・「店員さん」に惑わされず、自身のシューズ選びスキルを高めていきましょう!そのためのお手伝いを今後もさせていただきます!
↓ブログランキングに参加しています!
『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです!
ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。