販売のプロによる『失敗しないランニングシューズの選び方<機能編>』PART3:ブランド別機能③

こんにちは。

はしりびとです。

【失敗しないランニングシューズの選び方<機能編>】PART3:

『ブランド別の4大機能の比較を知る』③一覧表の見方・分析の仕方

を語らせていただきます!

このテーマは、全3PARTで語らせていただきます!

概要は↓の記事を読んでみてください。

こんにちは。 はしりびとです。 今回のテーマは、【失敗しないランニングシューズの選び方<機能編>】についてです! ...

1.はじめに

PART3『②ポイント付け一覧』では、各メーカーを代表する10個のミッドソール素材に対して、4大機能比較一覧を5段階評価で発表させていただきました。

※まだの方は先にPART3の②を読んでください。↓

こんにちは。 はしりびとです。 【失敗しないランニングシューズの選び方<機能編>】PART3: 『ブランド別の4大...

今回の『PART3③一覧表の見方・分析の仕方』では、その一覧表から何が読み解けるのかを説明していきます。そこから、各素材のアピールポイント(どんな方におすすめで、どういう場合に有効か、等)をお伝えしていきます!10個のミッドソールの違いをしっかり見分ける知識を習得できます!

前回・前々回同様に、これは非常に非常にひじょ~~~~に重要ですので、しっかりと覚えておいて欲しいです!!これさえ覚えればいくらでも応用が効きますよ!

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
覚えることが少し多くなってきたけど、自分に合ったシューズを選べるようにするために頑張ろう!

それでは、③一覧表の見方・分析の仕方を早速始めていきます!!

2.ミッドソール素材の比較一覧表の見方について

前回の最後でお伝えしましたが、見分ける際のポイントが4つあります。

まずは、その4つのポイントをお伝えします。

ポイント一覧表の見方・分析の仕方
①クッション性が4以上あるかをチェック

→一般的にミッドソール素材のことを【クッション材】と言います。これは、PART1でお伝えしたとおりミッドソールの大きな役目が衝撃吸収性であるためこういった言い方をします。

4以上あれば大分類として『クッションタイプ』、3以下なら『それ以外の特殊』と覚えてください。

②クッション性が4以上の場合、次に『反発性』が高いか、『安定性』が高いかをチェック

→基本的に、クッション・反発・安定の3つの機能すべてが高い素材はありません。これはそれぞれが相反する性質を持っているがゆえに実現が難しいとされています。

反発性が優位なら『クッション・反発タイプ』安定性が優位なら『クッション・安定タイプ』と覚えてください。

③更に軽量性で見て、細分化する

→ミッドソールは年々進化してきており、機能を持ちながら軽いというのが絶対条件になりつつあります。

最近開発された素材ほど軽く昔からある定番素材ほど重い、といった傾向があります。

④クッション性が3以下の場合、なにが特徴のタイプか?

→レースの高速化が進んできている時代(アスリートも市民ランナーも速くなってきている)において、スピードを出すための『反発・軽量タイプ』が増えてきています。

→軽さを大前提にして、大きなクセがない素材『ナチュラルサポートタイプ』もあります。

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
なんだかややこしそうだね。いろんなタイプもあるし。。

何かややこしそうに見えるかもしれませんが、実はとても簡単です!

言葉にするとどうしても複雑になりがちですので、わかりやすくなるように【タイプ別一覧表】にまとめなおして分析を進めていきます!

3.①クッション・反発タイプの一覧表と分析

①クッション・反発タイプ

:クッションが4以上あり、反発性が優位のタイプ

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合
ASICS / FF BLAST

★★★★☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★☆

14

NIKE / ZOOM AIR

★★★★☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★☆☆

13

NIKE / REACT

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★★☆

14
ADIDAS / BOOST ★★★★☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★☆

15

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合

※NIKE/REACT素材は反発性が『3』ですが、安定性タイプではないためこちらに分類

今一番のトレンドにあるのが、クッション・反発・軽量の3拍子が備わった素材です!各社この素材開発に力が入っており、これからも多くのクッション・反発・軽量の素材が開発されると予想されます!(ここに入っていないMIZUNOも着手してきています)一方、クッション・反発タイプの素材は、総じて安定性に欠けるということも覚えておきましょう!

【ASICS:FLYTEFOAM BLAST】

ASICSが初めて出した軽量の高反発材です。従来アシックスと言えば、安定性を重視した素材の開発が多かったのですが、世の中のトレンドに乗る形で発売されました。クッション・反発・軽量を高いレベルで実現しており、クッション・反発タイプのお手本のような非常に優れた素材で、『やらかさと・反発の両方を同時に感じられるシューズが欲しいという方』にもおすすめです。

【NIKE:ZOOM AIR】

ここまでのトレンドになる前からNIKEがずっと採用しているクッション・反発素材です。最新の素材ではないためやや重量がありますが、クッション・反発性は抜群です。また、上記4つの素材の中では一番硬さがあるので、『クッションが柔らかすぎるのが苦手な方』にもおすすめです。

【NIKE:REACT】

NIKEが『ふわ・かる・ビヨーン』のキャッチフレーズで打ち出したとおり、クッション・反発・軽量を大々的に謳った素材です。反発性は他の4つの素材と比べて少しおとりますが、軽さは抜群です。また、上記4つの素材の中では一番安定性があるので、クッション・反発タイプを使いたい『関節の怪我が気になる方・ウェイト(体重)がある方』にもおすすめです。

【ADIDAS:BOOST】

クッション・反発・軽量のトレンドを作り出したのがこのBOOSTです。です。それまでは上記説明した【NIKE:ZOOM AIR】がクッション・反発タイプの代名詞でしたが、それをもっと柔らかく軽くし、更には、異次元の反発性を加えたことでわだいになりました。『やわらかさも欲しいが一番に反発が欲しい・とにかく楽に進みたいという方』にもおすすめです。

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
なるほど!思っていたより簡単だったかも!各素材でちょっとずつ違うんだね!

そうですね!!最初に書いたとおり、今一番トレンドのタイプです。今後も5大メーカー以外も含めてたくさん出てくると思いますので、是非注目しておいてください!また、このブログでも紹介していきますね!

4.②クッション・安定タイプの一覧表と分析

②クッション・安定タイプ

:クッションが4以上あり、安定性が優位のタイプ

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合
ASICS / GEL

★★★★★

★★★☆☆

★★★★★

★★☆☆☆

15

MIZUNO / MIZUNO WAVE

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★★

★★★☆☆

15

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合

見て頂くとわかりますが、クッション・安定タイプは国内メーカーの2社のみです!各社が安定性を重視していないというわけではありません。単純に、ASICS・MIZUNOはシューズの2つの目的のうち【身体を怪我から守る】を大前提に靴作りを行っているからです。「攻め(反発)よりは守り(安定)」というのは、ある意味では日本人らしい考え方ではあります。ですので、怪我のリスク回避をしたいという方は、この2つの素材を使っているものがおすすめです。

※反対に、海外メーカーは、総じてクッション・反発タイプの素材開発を選ぶ傾向があります。それは2つの目的のうち【パフォーマンスを引き上げる】を優位に設計しているからです。(裏事情としては、世界各国に打ち出す際、<クッション反発を謳うワードのウケがいい>=<売れやすい>というのがあります。例えば「楽に走れる・気持ちよく走れる・弾むように進む」など、キャッチに響く)

【ASICS:GEL】

おそらく国内で最も有名なミッドソールクッション材です。重量があるのが欠点ではありますが、クッション性と安定性の両方をここまで高めた素材は他にはないです。昨今では、このクオリティが海外のランナーにも好まれてきています。クッション・安定タイプの最高クラスの素材で、『とにかく衝撃を少なくしてくれて、怪我をしにくい靴が欲しい方・足に優しい靴が欲しい方』にもおすすめです。

【MIZUNO:MIZUNO WAVE】

GELほどの知名度はないですが、ファンが急増してきているミッドソール材です。PART3①で伝えたとおり、ミズノウェーブというプレート構造で4大機能を高めています。その為、クッション性と安定性を高めながらも軽いのが特徴です。また、ミズノウェーブは進行方向へ押し出す力にも優れているので、GELよりも楽に進む推進力(反発)があると言えます。プレートなのでGELと比べて少し硬さがありますが、『ウェイト(体重)のある方』にはおすすめです。『怪我をしにくくて、なおかつ軽い靴が欲しい方』にもおすすめです。

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
自慢の日本ブランドだね!安定性を選ぶなら日本メーカーだね!

そうですね!!日本メーカーの安定性に関する技術は海外にはあまりないものなので、怪我のリスクを避けたいということであれば、【GEL】【MIZUNO WAVE】を使ったシューズを選ぶ方がいいですね!

5.③反発・軽量タイプの一覧表と分析

③反発・軽量タイプ

:クッションは3以下で、反発性が4以上あるタイプ

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合
⑦NIKE / ZOOM X

★★☆☆☆

★★★★★

★★☆☆☆

★★★★★

14

NB / FUELCELL

★★★☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★★☆

14

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合

この反発・軽量タイプも昨今注目をされてきている素材です。アスリートクラスでは、昨今世界記録の更新が活発になり、急激なレースペースの高速化が進んでいます。また、市民ランナークラスでも、世界的にマラソンが盛んになりランニングを継続する方が増え、市民ランナーのレベルが上がりました。そういったレベルの高いレースに挑むランナーに応えるべく作られた素材です!(当然クッション性と安定性は落ちます)

【NIKE:ZOOM X】

おそらく現存で、ここまで軽くて高反発な素材は【ZOOM X】以外にないです。反発性を高めたがゆえにクッション性はあまりないですが、圧倒的なスピード感(反発力)を感じたいならばしっかり応えてくれる素材です。但し、耐久性が低いのは弱点です。『とにかく軽くてスピードを出しやすい靴を求める方・結果にこだわりたい方』にもおすすめです。

【NB:FUELCELL】

高反発・軽量の素材でありながら、クッションも安定も悪くないという、大きな欠点がないクオリティーの高いマルチな素です。反発性や軽量性は【ZOOM X】ほどではありませんが、足への負担も気になるランナーには【FUELCELL】がおすすめです。『結果にこだわりたいが、足への負担も注意したい方・高反発材をはじめて試す方』にもおすすめです。

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
そういえば最近いろんな記録が出ているもんね!素材の進化はすごいんだね!

そうですね!!年々進化してきており、日々新しい素材を各社は開発しています!クッション・反発タイプと同様に、今後増えてくると予想されますので、是非覚えておきましょう!(高反発を語る上で、【カーボン】素材は外せません。こちらはPART4で説明することにします)

6.④ナチュラルサポートタイプの一覧表と分析

④ナチュラルサポートタイプ

:クッションは3以下で、他も平均的なタイプ

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合
ASICS / FLYTEFOAM

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★★☆

13

NB / FRESHFOAM

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★★☆

★★★★☆

14

ミッドソール素材 クッション 反発 安定 軽量 総合

最初に書いたとおり、履き心地に大きな癖がない素材です。軽量は条件でありながら、他の3つは平均的にしています。平均的ということは、【柔らかすぎず・硬すぎず、安定感もある程度あり、適度に反発する】ということです。万人に合いやすいと言えます。また、ナチュラルランニングシューズにも適しています。ナチュラルランニングシューズは、サポート力(4大機能)高めすぎると、本来の走りの感覚を身につけにくくなる傾向があります。その為、この適度なサポート力が適しているのです。

※ナチュラルランニングに関してわからなければ、下記記事を参照ください。↓

こんにちは。 はしりびとです。 【失敗しないランニングシューズの選び方<入門編>】PART2: 『ランニングシュー...

【ASICS:FLYTEFOAM】

【FLYTEFOAM BLAST】の元となっている素材で、軽量を前提に他をバランスよく備えた素材です。この素材の登場までASICSは【GEL】が中心だったこともあり、ASICS=重いという認知が一般的でしたが、この素材の登場からASICSでも軽いシューズが増えてきています。『柔らかいとか硬いとかのクセがないシューズを求める方、ほどよくサポートを求める方』にもおすすめです。

【NB:FRESHFOAM】

軽量でありながら安定性にも長けたクセのない素材です。履いた感覚として、少し硬さを感じますが、【硬くなりすぎず、適度にクッション性があり、適度に反発する】という特徴はそのままです。また、ナチュラルランニングシューズとの相性がよく、『ナチュラルランニングにはじめて挑戦したい方・柔らかいとか硬いとかのクセがないシューズを求める方』にもおすすめです。

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
自然なサポートか!癖のないタイプとして一度履いてみるといいかもしれないね!

そうですね!!なかなか履いた心地として、はっきりした印象を受けないタイプではあります。それがよくも悪くもこのタイプの特徴です。裏を返せば、どの方が履いてもメリットデメリットが発生しにくいので、試してみる価値はありますね!

7.まとめ

どうでしょうか??

各ミッドソール素材の違い、なんとなく伝わりましたでしょうか?

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
伝わったよ!覚えるのに時間が少しかかるかもだけど、理解は出来たよ!

理解をしていただけたなら十分です!!いずれは覚えて欲しいですが、まずは理解することが大事ですので!

それでは、改めてまとめます。

ポイント一覧表の分析の仕方
①クッション・反発タイプ

【ASICS:FLYTEFOAM BLAST】、【NIKE:ZOOM AIR】、【NIKE:REACT】、【ADIDAS:BOOST】の4つがこのタイプ(各々の違いは上記をチェック)

→今一番のトレンドにあるのが、クッション・反発・軽量の3拍子が備わった素材である

②クッション・安定タイプ

【ASICS:GEL】、【MIZUNO:MIZUNO WAVE】の2つがこのタイプ(各々の違いは上記をチェック)

→クッション・安定タイプは国内メーカーの2社のみで、ASICS・MIZUNOはシューズの2つの目的のうち【身体を怪我から守る】を大前提に靴作りを行っている

③反発・軽量タイプ

【NIKE:ZOOM X】、【NB:FUELCELL】の2つがこのタイプ(各々の違いは上記をチェック)

→反発・軽量タイプも昨今注目をされてきている素材で、レベルの高いレースに挑むランナーに応えるべく作られた素材

④ナチュラルサポートタイプ

→【ASICS:FLYTEFOAM】、【NB:FRESHFOAM】の2つがこのタイプ(各々の違いは上記をチェック)

→履き心地に大きな癖がない素材で、【柔らかすぎず・硬すぎず、安定感もある程度あり、適度に反発する】という万人に合いやすいタイプ

PART3:『ブランド別の4大機能の比較を知る』および『機能編』はこれで終了となります!

少し難しい部分もあったかもしれませんが、一度お店でこの感覚を試してみてください!!軽い試履きでもこの感覚はす伝わると思います!

次回は、販売のプロによる『失敗しないランニングシューズ選び〈実践編〉』です!

具体的に商品単品で説明していきます!まず、【カテゴリー別の主要モデル】を紹介します!それらの違いを、機能編のPART3で学んだ10個ミッドソール素材の違いを踏まえ、4大機能で分類比較していきます。

またその際、機能編PART1で説明した『シューズ構成部の名称』、機能編PART2で説明した『9大機能』を用いますので、読み返してからのほうが分かりやすいです!

ASHITOくん(初心者ランナー)
ASHITOくん(初心者ランナー)
いよいよ具体的な商品だね!!しっかり今までのことを読み返しておかなくちゃ!

それでは、販売のプロによる『失敗しないランニングシューズ選び〈実践編〉』に続きます!

こんにちは。 はしりびとです。 【失敗しないランニングシューズの選び方<実践編>】 を語らせていただきます! ...

それでは、各記事をご参考頂き、怪我なく楽しくランニングライフを楽しみましょう!!

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