こんにちは。
はしりびとです。
【販売のプロが教えるランニングシューズの賢い選び方《入門編》】
STEP3-6:ランニングで身体を強くしたい方・何かのトレーニングとして走りたい方向けの『シューズの使い分け方』を知ろう!!
についてです!
このテーマは、全4STEPで語らせていただきます!
概要は↓の記事を読んでみてください。
1.はじめに(STEP3の流れ)
STEP2では、【ランニングシューズの種類(9つのカテゴリー)】について解説し、STEP1で発見した自分が属するグループがどこのカテゴリーとマッチングするかを発見できたかと思います。
※まだの方は下記を読んでチェックしていきましょう!
①自分が属するグループを知りたい方
②属するグループとカテゴリーとのマッチングを知りたい方(ページ下部の項目4をチェック)

今回のSTEP3では、
STEP2で発見したマッチングカテゴリーの中から、自分に合ったシューズを更に絞り込んでいく方法、そして【その使い分け方】をお伝えしていきます!
ある意味これが一番重要です!
ランナーグループ別に、細か~~~~~く紹介していきます!
STEP3の最終6回目は、
『⑥トレーニング系ランナー』編
身体を強くしたい方・別のスポーツでレベルアップしたい方向け
です!
※PART1で触れた【ランニング経験】がポイントになりますので思い出しておいてくださいね!
それでは、早速説明をしていきます!
2.トレーニング系ランナーの特徴とマッチング
まずは、STEP1とSTEP2の復習となります!
トレーニング系ランナーの『カテゴリー特徴』と『マッチしやすいシューズ一覧』をまとめて記載してみます!
・マラソン大会に出ない
・<別の何かの為のトレーニング>が目的である
トレーニング系ランナーがマッチするカテゴリー
・クッショニング(日々の練習用)
→分厚いクッションでランナーの足を守る(クッション性が高い)
→着地時に身体をぶれないようにする機能が入っている(安定生が高い)
→少し重たくはなるが、機能を豊富にし怪我の防止を目指す
・レーシングトレーニング(日々の練習用・短時間用)
・クッション性は低いが、軽量になっている(軽量性アップ)
・スピードを出しやすいような機能が豊富(グリップ性や反発性)
・怪我の防止よりも、パフォーマンス向上の意図が大きくなっている
・ナチュラル(日々の練習用・姿勢改善用) ※モデルにより異なる
→人間本来の走り方(着地方法と着地位置)を養うシューズ(低ドロップ)
→使うべき筋肉を使うことで、正しい姿勢や身体のラインがスッキリしやすくなる
→クッショニング並の分厚いクッションがある(クッション性)
→疲労軽減の分厚いクッションで身体を守りながら、正しいフォームで走れるようになる
・ベアフット(日々の練習用)
→人間本来の走り方(着地方法と着地位置)を極めるためのシューズ(低ドロップ)
→超薄底で、人間本来の走る為の能力(脚力・足裏力)を徹底的に養う
→使うべき筋肉を使うことで、正しい姿勢や身体のラインがスッキリしやすくなる
→一切の機能はなく、正しいフォームと使うべき筋肉のみで走れるようにする
まずはこれをしっかりと把握しておきましょう!
3.トレーニング系ランナーに合うシューズの『絞込み』と『使い分け方』
トレーニング系ランナーは、前回紹介した【健康志向の強い”ヘルス系ランナー”】、【楽しむ為に走る・走ることが趣味である”ファンランナー”】と同様に、大会に出ないランナーに分類されます!
ですが、”ヘルス系ランナー”や”ファンランナー”と比べて、走ることに対してのモチベーションが高いのがトレーニング系ランナーです!
サッカー・野球・バスケットボール・バレーボール・ジム・ボクシングなど、様々なスポーツで『走る体力』は基礎であり、誰もが必要な能力です!その基礎を養うために必要なシューズカテゴリーをご紹介していきます!
①1足目に持っていて欲しいシューズ
せっかくランニングで身体を鍛えようと思っているのに、そのランニングで足を痛めてしまっては意味がありませんよね?!
ですので、どれだけ足に自信があってもまずは『クッショニング』のランニングシューズを持っておいて欲しいです!

そうですね!
どれだけ他スポーツで頑張っていても、体力に自信があっても、足に自信があっても、基本的には競技経験は関係しにくいと考えたほうがいいです!
他のスポーツをされている方が、その競技の最中でたくさん走っていることは事実です。
サッカーだと90分の試合の中で平均11km(走る選手で14km程度)、バスケットボールだと5km程度を走ると言われています。但し、これら競技中には、<スピードがアップダウンしたり>、<走ったり止まったり歩いたり>、<休憩時間があったり>、<いろんな方向へ動いたり>します。
つまり、他スポーツでは、
・ランニングの様に”特定の筋肉”ばかりを使わない
・ランニングの様に常に走り続けることはしていない
のです!
※ランニングの様に同じ筋肉だけを使わない
他スポーツでは、様々な筋肉を使って疲れにくくし、かつ、疲れすぎないように歩いたり止まったりして体力を温存回復させたりしているのです!
※走ると言ってもその持続性や速度の上げ下げが違う
これが、クッショニングのシューズを推奨している理由となります!

特に、<1時間程度走る方>,<週3以上走る方>であれば、まずはリスク回避を優先してほしいですね!
※ASICS/ゲルカヤノ
※MIZUNO/ウェーブライダー
この2つの素材は、他社同レベルのモデルと比べてもクッション性と安定感のバランスに優れています!フィット感や足との相性もあるので確実なことは言えませんが、この2ブランドから選べば大きな間違いは起きにくいですよ!
【補足】一部例外のパターンを紹介
基本的には、クッショニングシューズで練習をしてほしいのですが、
<走る時間は1回辺り30分くらい>
<週に2回くらいしか走らない>
<速いペースで走ってサクッと終わらせる>
という方もいらっしゃると思います!
”走り込んで体力をつける”が目的というよりは、”俊敏性を上げる”,”スピードアップが目的”という方々です!
こういった方々は、『レーシングトレーニング』のランニングシューズでを持っておくといいでしょう!
但し、このタイプのシューズは負荷がかかりやすいので、使用時間・使用頻度にはくれぐれも注意しましょう!
もし、上手く使っていくのなら、
1時間以上の<走り込み>をする時は、『クッショニング』
足の調子が良い、かつ、30分程度の<スピードを意識した練習>をする時は、『レーシングトレーニング』
という組み合わせもおすすめです!
※ASICS/ライトレーサー
※NIKE/ライバルフライ
この使い分け方も、是非参考にしてみて下さい!
② 2足目に持っていて欲しいシューズ
これまでにも何度も紹介してきましたが、2足目には、ランニングフォームを整え人間本来の正しい姿勢を身につける『ナチュラル』のランニングシューズを持つこともおすすめします!

はい!非常に重要になります!
一定のペースで長く走り続けるランニングにおいては、無駄なエネルギーロスを防いだり、怪我の防止という意味でフォームや姿勢は非常に重要でした。
他のスポーツにおいては、正しい姿勢が取れるようになると、【瞬発的な動き(一歩目の踏み込み、初動の速さ)】に影響が出ます!
また、正しいフォームが身に付くと、【加速力(速さの伸び、他の選手を追い越せる)】に影響が出ます。
つまり、『ナチュラルカテゴリー』を履くことによって、
初動が速くなり、加速力が増すことによって、プレーのスピード感をワンランク引き上げることが可能になります!

そうです!
何度もお伝えしているので、すでにご存知と思いますが、ナチュラルのデメリットは、今まで使ってこなかった筋肉を急に使うので最初は疲れやすいという点です。
まずは、ペースを少し遅くしたり、距離や時間を短くするなど調整して使用するようにしましょう!
NEW BALANCEのナチュラルモデルは、足指を使える感覚があるので、フォーム改善しながら脚力強化をしたい方にはおすすめです!トレーニング系ランナーには、NEWBALANCEのナチュラルモデルがおすすめです!
※NEW BALANCE/1080
フィット感や足との相性もあるので確実なことは言えませんが、この2ブランドのナチュラルから選べば大きな間違いは起きにくいですよ!
4.更なる競技力向上を求めるなら!!
これもこれまでにも何度も紹介していますが、
<もっと競技力を向上させたい>
<周りと違うことをして差をつけたい>
<限界まで極めたい>
という成長意欲が高い方は、『ベアフット』というカテゴリーにもチャレンジして欲しいです!
特に、【トレーニング系ランナー】には是非チャレンジしてほしいカテゴリーなんです!

【トレーニング系ランナー】は、様々な筋肉を使って運動していることが多く、加えて瞬発的な動きも持続的な動きもするので、一般的なランナーよりもベアフットに必要な脚や身体を持っていていることが多いです!
その中でも、瞬発的な動きをするスポーツ(サッカー・バスケットボール・バレーボール・ボクシングなど)の競技者は、その脚や身体を持っていることが多いです!
つまり、トレーニング系ランナーは、最もベアフットの使用価値を感じやすく、ベアフットの効果の即効性が高いと言えます。
更に、小学校のサッカークラブで、裸足でのウォーキングやクールダウンを取り入れてから、怪我する人が減った。
ボクシングでベアフットを取り入れてから、ステップが軽くなったなどもあります。
ベアフットには様々なスポーツへの+効果がありますね。
但し、ベアフットは使い方が非常に重要になってきますので、いきなりランニングで使うことは止めましょう。詳しい使い方は、下記記事に書いていますので、実践方法を守って始めてみてください!
5.まとめ
それでは、最後に要点をまとめます!
・基本の練習、及び、<1時間以上の走り込み>,<足や身体に不安のある方のリハビリ用途>の場合は、【クッショニング】がおすすめ
→他スポーツ経験があろうとランニングにおいては初心者と考える方が良い
→まずは守ることを優先しリスクを抑えましょう
・<30分程度の使用><週3以内>で、スピードや俊敏性を意識した練習をする際には、軽量性な【レーシングトレーニング】もおすすめ
→スピードを意識した練習に限る
→リスク回避という面では、クッショニングを使用した方がいい
・【ナチュラル】を履いて、正しいフォームや本来の姿勢を整えることも有効
→姿勢は、<初動の動き・一歩目の踏み込み>を速くしてくれる要素
→フォームは、<加速力・速さの伸び>を引き上げてくれる要素
・<競技力をもっと向上させたい方>は、【ベアフット】にもチャレンジ
→特にトレーニング系ランナーには良いことづくし
→ベアフットの利点を感じやすいく、ベアフットに必要な脚や筋肉をもっていやすい

実際の顧客様でも、『紹介してもらったシューズで怪我なく体力強化できています!!』、『スピードトレーニングをとてもしやすい!!』、『姿勢が良くなって、サッカーの試合の終盤でも疲れにくくなった!!』、『今ではベアフット以外での練習を考えられない!』というような声を頂いています!
【トレーニング系ランナー】は、ランニング動作がメインではないため、シューズ選びなど走ることに対する準備がついつい適当になりがちです。また、良くも悪くも自分の能力に自信を持っています。但し、ランニングにおいては、初心者ということを忘れないでください!
そして、何が目的で自分が何を求めている明確にして、選んでみてください!
それでは今日も怪我なく楽しくランニングライフを楽しみましょう!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。