こんにちは。
はしりびとです。
今回は、
『はしりびとのランニング本紹介』
Vol.6:「ランニングがテーマになっている小説」
です!
おすすめのランニング本・第6弾
以前も書きましたが、わたしは『走ること』も好きですし、『走る道具(シューズ・ウェア・関連品)』も好きですが、もう1つ好きなのが『読書』です!
雨で走れない日は結構な時間「本」を読んでいます!仕事が休みで時間が空いたら「本」を読んで過ごします!今も先日の『5日間ステージランニング・172km』の疲労もまだまだ抜けずですので、休んで「本」を読んでいます。
とにかく時間があったら気付いたら本を読もうとします!(別にがり勉ではないです!!笑)
※5日間ステージランニングの記事はコチラ↓
ジャンルは、”小説”、”実用書”、”自己啓発本”、”経営本”、”エッセイ”までいろんな本を読みますが、外せないのは【ランニングをテーマにした本】です!
ランニングをテーマにした本は、種類問わず結構買って読んでいる方だと思います!(もちろん全部ではありませんが!!)
これまでにもいろんなランニング関連の本(栄養を学ぶ本、トレイルランを始める際に読む本、ウルトラマラソンを始める際に読む本等)を紹介してきましたが、今回は、ランニングをテーマにした『小説(物語)』をご紹介しようと思います!
『小説』は、これまでに紹介してきた実用書やエッセイ本などと違い、実際のランニングに活かせる知識を習得できる可能性は極めて低いです。
ですが、
・走るモチベーションを提供してくれる
・走ることが素敵なことと思える
・真似して走りたくなってくる
そんな思いを提供してくれます!
言い換えると、ランニング小説は、走る楽しさを改めて教えてくれるのです!!
ここにきて、再び多くの大会中止が予想されます。また、外出自粛もあり、遠出してのランニング、集まってのランニングもなかなか実現しにくくなります。ランニングを続けるモチベーションがまた難しくなってきます。お家時間が増えてくることが予想されます。
この機会に、「自宅トレーニング」をするのもいいですが、たまには、こういったモチベーションを高めてくれる『ランニング小説』も読んでみてください!!
きっとまた走りが楽しくなると思いますよ!!
それでは、早速紹介させて頂きます!
お家でまったりも悪くないですよ!!
おすすめのラン小説はこの3冊
1.陸王
著者:池井戸 潤
まずは、今更ながらの1冊です!TVドラマにもなっていたので、すでに視聴された方も多いと思います!ですが、これは是非本でも読んでいただきたいです!!何度も読み直すくらい面白いです!一言でいうと、『シューズ作り』を軸に展開されるランニング小説です!
TVドラマではそこまで伝わらなかったかもしれませんが、この本は「ランニングについて」「ランニングギアについて」「素材について」「裸足感覚について」「業界図について」「実業団チームについて」「市場について」、本当によく調べて書かれているのだと感じます!!読んでいて、『なんで業界の人でもないのにそこまで知っているんだろう』と思う情報まで書かれています!小説のストーリーに浸りながらも、ランニングについてしっかり学ぶことができます!!以前紹介したベアフットランニングのバイブル本『BORN TO RUN』をもっと一般の方向けに読みやすくした本といえるでしょうか!
この本のリアルさは、私自身ランニング業界にいるなかで本当にそう感じます!また、出てくる登場人物も、一部現実の方々とリンクできたりするので、それもまた面白い!!(これもリアルさを感じる点だと思います!)当然話の展開も面白い!!これは、本当に買って損はないと思いますよ!!!単純に面白い!!
2.チーム
著者:堂場瞬一
これは2008年に刊行された結構古い本です!タイトルからなんとなく連想できますが、『箱根駅伝』をテーマにしたランニング小説です!
駅伝をテーマにした小説は他にもありますが、予選会に敗れたチームから選ばれたメンバーで結成される「学連選抜」を取り上げているのが非常に珍しいです!『縁もゆかりもない”敗者チーム”の寄せ集めメンバーにチームとしての絆が芽ばえることはあるのか?そもそも絆とは何か?仲間でもないのに何のためにタスキをつなげるのか?』という大きなテーマのもと、登場人物たちの「悩み」「葛藤」に心が打たれます!そういった心情の描き方もさることながら、ストーリーのスピード感も素晴らしい!!特に、第9区からのレース展開は胸が熱くなります!!感動します!一気に読んでしまいます!!!
この小説を読んで、実際のランニングに実用的に活かせるものはあまりないでしょう。ですが、「走るっていいなぁ!」「みんなと走りたいなぁ!」「リレーマラソン出たいなぁ!」といったワクワクした気持ちになるでしょう!そして、おそらく読み終わった後は走りたくなるでしょう!!スピード感のある展開は読みごたえ抜群ですよ!!
※ちなみに続編となるシリーズはたくさん刊行されていますので、是非そちらもチェックしてみてくださいね!(『チームⅡ』、『チームⅢ』、『ヒート』等)
3.走ることについて語るとき僕の語ること
著者:村上春樹
どのタイミングで紹介すべきか悩んでいた1冊であり、すべてのランナーに読んでほしい1冊です!これもかなり古い本です!そして、『ランニング小説』ではなく村上春樹さんの走ることをテーマにした『エッセイ』(ご本人は回顧録と言われているそうです)です!
専業作家としてスタートしたと同時くらい(少し前後くらい)にランニングを始め、現在も続けている村上春樹さん。著書の中で、【小説を書くことについての多くを毎朝走ることから学んできた】とあります。村上春樹さんにとって、ランニングとは、【自分と向き合うこと、自分を曝け出すこと、自分の生活の一部であること】なのだと伝わってきます。そして、それと同時に『自分にとっての走る理由ってなにか?』と考えてしまいます。こう書くと、重たく感じてしまいますが、流石村上春樹さんです。表現が独特なので、重たさの中にも軽快さがあり、これがとても面白いのです!!
この本の良さは私の文章力では上手く伝えきれないので、とにかく読んでみてください!この本は唯一無二の1冊です!!!上記2冊のスポーツ小説の面白さとはまた違う面白さに溢れています!
お家時間でもランニングを楽しみましょう!!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。