こんにちは。
はしりびとです。
今回のテーマは、
『シューズの中に入れるインソール(中敷)!』
第2回は、
【足の構造と3つの役割】
について語ろうと思います!
※このテーマはシリーズで語らせていただきます!各回は下記をチェック↓
作成中
1.前回を簡単におさらい
まず、簡単に前回のおさらいをします!!
前回は、3種類のインソールについてご紹介し、簡単にそれぞれの特徴と使い分け方を説明しました。改めて3種類をご紹介しておきます。
・シューズ内部の縫い目をカバーする
②クッションインソール
・衝撃を吸収する
・フィット性を高める
③アーチサポートインソール
・安定する
・フィットする
・足裏と身体のバランス整える
※それぞれの特徴と使い分け方については前回の記事をご覧下さい↓


今回は、「アーチサポートインソール」の最も重要な役割である【バランスを整える機能】について知る前に、【足の構造と3つの役割】をご説明していきます!
これを知らずして「アーチサポートインソール」の良さを知ることはできないでしょう!
2.人はどうやって立っている??
「アーチサポートインソール」のバランスを整える機能を知るには、【足の構造の知識】を知る必要があります!それをまずご説明します!!
※少し難しい内容ですので、ご了承ください。。

まず、例え話で進めようと思います!
まずカメラの3脚を思い浮かべてみてください。
カメラは3本の脚があり、支点が3つあるから立っています。このうちの1本の脚がなくなって、2本の脚になったらどうなると思いますか?

正解です。カメラの3脚は、2本の脚(2点での支持)になると倒れますよね。
さて、人間は2足歩行の動物です。1本の脚で片足で立つこともできる生き物です。
なぜ、人間は「2本の脚」なのに倒れないと思いますか??
なぜ、人間は「片足立ち(1本の脚)」で立てると思いますか?
先程の【カメラの3脚の理論】だと人間も倒れてしまいますよね??


確かに、「筋力」や体幹などによる「バランス感覚」も重要な要素です!ですが、そのような個体差のある不確定要素でなくても、【人間の構造上の特徴】で立てるようになっています。
それが、【足裏の3点支持】です!!
3.【足裏の3点支持】とは
人間が2本の脚で立ったり、片足(1本の脚)で立てるのは、【足裏の3点支持】といって、足裏に「カメラの3脚」のような3つの支点が存在するからなのです!
その【足裏の3点支持】の3点とは、
・親指の付け根(拇指球)
・小指の付け根(小指球)
・踵(踵骨)
を指します。
足裏にはこの3点の支点になる硬い「骨」があるから、2本の脚でも1本の脚でも立つことができるのです!


素晴らしい気付きですね!そのとおりです!!
「カメラの3脚」は基本的にずっと立ち続けることができるのに、なぜ「人間の足裏の3点」は立ち続けることができないのでしょうか??
更に、2本の脚(6つの支点)があっても立てないこともありますよね??
では、次にそれを説明します!!
4.人は非常に複雑に出来ている!
「カメラの3脚」をもう1度思い浮かべてみてください。
3脚の上にあるのは、「カメラ」のみです。非常にシンプルな構造ですよね。「カメラ」と「カメラの3脚」の関係は非常にシンプルなので、外的要因(風や振動など)がない限りずっと立つことができるのです。

一方で、
「人間の足裏の3点」はどうでしょうか?
カメラの3脚のように、【足裏の3点】と【身体】はシンプルな関係でしょうか?
楽に身体をを支えることができるでしょうか?
もちろん
です!
身体は相当に複雑ですし、楽に支えることはできません!
【足裏の3点】の上には、【身体】という様々な部位から出来たものが乗っかっています。「膝」、「腰」、「背骨」、「首」、「頭」などなど、数え切れないほど乗っかっています。それらを構成するのは、【骨】です。人間は200個以上の【骨】で出来ており、骨と骨をつなぐ【関節】も68個あります。
更に、人間は関節を使った「動き」があるので、ずっと同じ状態に留まることはありません。常に【身体】は変化をするのです!
↓脚が支える身体は非常に複雑

その通りです。【カメラの3脚】のように1つのものを支えるというシンプルな構造にはなっていないのです。でも、だからといって【筋肉】や【体幹】に頼って立つだけの構造ではないのです!
複雑な【身体】を動かし支えるために、足裏には2つの機能があります!
次にそれをご説明します!
5.足裏の2つの機能について
足裏の2つの機能は以下の2つです!
①足裏アーチ運動
②メカノレセプター機能

それでは、それぞれの機能を解説していきます!
先程も書いたとおり、足裏には、【親指の付け根】【小指の付け根】【踵】の3つの骨(支点)があります。この3つの骨で身体を支える重要な骨になっています。その各々の骨を結ぶように【3本のアーチ】が存在します。(皆様が身近に知っている「土踏まず」は、親指の付け根と踵を結んでいるアーチのことです) この3本のアーチが果たす役割の代表的なものが、『①衝撃吸収』、『②バネ』の2つです。では、詳しく説明します。
まず、歩いたり走ったりして足が着地した際、3本のアーチがしなって『衝撃吸収』を行います。そして、衝撃吸収して伸びたアーチは元に戻ろうとするので(伸張反射と言います)、それが『バネ』となります。バネは次の一歩がスムーズに出るようにしてくれます。これを着地の度に繰り返すことで、人間は裸足でも歩いたり走ったりできるようになっています。
この足裏アーチ運動が、複雑なカラダを動かすサポートをしています。
次にメカノレセプター機能を解説していきます!
その精密な足裏機能の1つが、『メカノレセプター』という身体の外からの刺激(危険信号)をキャッチして、即座に対応・修正するセンサー機能です。姿勢バランスを整えることもできるこのセンサーは、身体の中でも特に足裏に集まっていると言われています。(例:裸足で石ころとかを踏むと、「痛い」と感じ反射的に足をどかすでしょう。そして足を上げると不安定になるので、もう片方の足でバランスをとって倒れないようにすると思います。これらはすべて足裏の『メカノレセプター』というセンサーが感じ取って、脳に指示してくれているのです)
人間は本能的にこのメカノレセプターというセンサーを使って歩いたり走ったりするようにできています。『倒れそうな状態』や『バランスの悪い姿勢』をした際には、このセンサーが即座に働いて、バランス補正をしてくれます。

そうです!この3つは必ず覚えておいてください!!
・足裏の3点支持
・足裏アーチ運動
・足裏のメカノレセプター機能
この3つの機能が、人間が立っていたり走ったりするうえで重要になるのです!!何度も言いますが、覚えておいてください!!

そうです!
詳しくは次回お話しますが、現代人はこの【3つの機能】が急激に低下していると言われています。その結果、日常的な「膝痛」「腰痛」に悩まされていたり、ランニングでは、「膝のトラブル」、「足裏のトラブル」などにつながることも起きています。その助けになってくれるのが、【アーチサポートインソール】です!
こちらの説明は【第3回】:『アーチサポートインソールの最大のメリット』でご説明させていただきます!!
↓
6.まとめ
以上が、
第2回:【足の構造と3つの役割】
となります。
改めてまとめます!
・人間は、カメラの3脚同様に【足裏の3点】で立っている
・「親指の付け根」、「小指の付け根」、「踵」の3点で立っている
・足裏の3点があるから片足で立つことも可能
②足裏アーチ運動
・3点を結ぶようにアーチ(しなり)が存在する
・3本のアーチは、「衝撃吸収」と「バネ」が役割である
・裸足で走ったり運動できるのは、この3本のアーチが可動するからである
③メカノレセプター機能
・足裏についている危険キャッチセンサーのような機能
・刺激(危険信号)をキャッチして、即座に対応・修正するセンサー機能
・3点支持を外れて体が倒れそうになった時に、倒れないように修正するような役割もある

是非今回の記事を活かしていただき、インソール選びにお役立てください!!
それでは、第3回:【アーチサポートインソールの最大のメリット】に続きます!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。