こんにちは。
はしりびとです。
今回のテーマは、
『シューズの中に入れるインソール(中敷)!』
第10回は、
【アーチサポートインソールを頼りすぎるのは危険?!】
について語ろうと思います!
※このテーマはシリーズで語らせていただきます!各回は下記をチェック↓
作成中
1.足裏機能とアーチサポートの役割復習
まず、Vol.2でお伝えした【足の構造と足裏の3つの役割】を復習したいと思います!
・人間は、カメラの3脚同様に【足裏の3点】で立っている
・「親指の付け根」、「小指の付け根」、「踵」の3点で立っている
・足裏の3点があるから片足で立つことも可能
②足裏アーチ運動
・3点を結ぶようにアーチ(しなり)が存在する
・3本のアーチは、「衝撃吸収」と「バネ」が役割である
・裸足で走ったり運動できるのは、この3本のアーチが可動するからである
③メカノレセプター機能
・足裏についている危険キャッチセンサーのような機能
・刺激(危険信号)をキャッチして、即座に対応・修正するセンサー機能
・3点支持を外れて体が倒れそうになった時に、倒れないように修正するような役割もある
※Vol2の内容をもっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください!
その通りです!
そして、Vol.3では現代人はこの【足裏の3つの機能】が急激に低下していること、その結果ランナーに「膝のトラブル」、「足裏のトラブル」が増えていることをお伝えしました!そのトラブルに改善の働きかけが出来るアイテムとして、アーチサポートインソールをご紹介させていただきました!
・計算された形状により、3点支持が崩れないように保持する
・すでにバランスが崩れている場合でも、3点支持を再現できる独自のカップ形状を採用している
・浮き指の方でも指を使えるカップ形状になっている
②正しいアーチ運動をするよう促す
・アーチの高さをあるべき高さに調整するようなアーチ形状を採用
・「舟状骨」がずれている場合、正しい位置に修正するようなカップ形状になっている
・「アキレス腱」がねじれている場合、正しい位置になるよう修正するような形状になっている
・正しい体重の乗せ方ができるように、プレートの傾斜が計算されている
③メカノレセプター機能の代わりをする
・分厚い靴を履いた状態でも、バランスが崩れないように”土踏まずのプレート”や”踵のカップ”がサポーターのように保持する
・足裏筋力がなくてもぶれないように支えてくれる形状になっている
※Vol3の内容をもっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください!
その通り、凄い有難いアイテムなんです!!シューズのおまけ的な扱いをされがちな”インソール”ですが、アーチサポートインソールはおまけではなくシューズと同等の価値があると言っていいでしょう!!これはしっかりと覚えておいてください!!
2.アーチサポートインソールの弱点??
さて、ここからが今回のテーマの本題です。
『Vol.3:アーチサポートインソールの最大のメリットについて』の記事の中で少し触れた内容を思い出してください。
ですが、このまま「アーチサポートインソール」に頼りきって走るのもどこか寂しいですよね・・・。ですので、出来れば練習時に『裸足で歩く時間』や『ベアフットシューズを履いて歩いたり軽いジョグをする時間』などを作ってみてください!!
それをしたからとって、すぐに【足裏の3つの機能】が元通りになることはありませんし、回復するかも定かではありません。ですが、「足裏」に刺激(情報)が入ることは間違いありません。また、ランナーにとってはちょっとしたリカバリーにあることもあるので、出来れば実践してみてほしいです!
先に結論を申し上げますと、
『アーチサポートインソールは”足裏バランス”を整えるサポーター的な用途ですので、装着している間はしっかりその役割を果たしてくれます』
『一方で、アーチサポートインソールは、自分自身の力で”足裏バランス”を整えているわけではないので、「足裏バランスの崩れ」や「感覚センサー機能の衰え」の根本が治っているわけではありません。つまり、アーチサポートインソールを抜いてしまうと元の崩れたバランスに戻る確率が高いということです』
※自分で力を入れなくてもインソールがキープしてくれていた・・・
※抜いてしまうとアーチの高さも元通り・・・
※メカノレセプター機能が使えるようになっているわけではない・・・
残念ながら、”足裏バランス”に関してはその通りで、アーチサポートインソールは足裏バランス機能や足裏センサー機能を根本から改善しているのではなく、あくまで一時的対処方法です。
もちろんアーチサポートインソールを装着して行動することで、正しい動きができるようになるので、それに付随する本来使うべき正しい筋肉は成長するでしょう。例えば、左右差が少なくなることで左右同等の筋肉バランスにすることが出来たり、着地ブレ少なくなることで膝周りの過度な筋肉負荷を軽減できたりします。
アーチサポートインソールは、足裏以外の筋バランスは向上する可能性は大いにあります!!そして、すでに痛みがある場合などは、負荷軽減できるメリット・痛みを抑制できるメリットがあります!!それはしっかり知っておいてください!
3.根本を解決していくためのアプローチ
当然、皆さん根本を治せるなら治していきたいですよね。ずっとサポーター器具を付けたまま行動するのもどこか抵抗ありますよね・・・。
正直に言うと、『これをやったら100%足裏バランス力が戻ります』という方法をありません。
ですがっ!!!!!
繰り替えし根気よくやっていくことで、『改善する可能性がある』、『今よりひどい状態にしない』というアプローチはできます!!それをご紹介します!!
1.裸足で歩く・ベアフットSHで歩く
上記でも紹介した方法ですが、これが一番シンプルで直接的にアプローチができるでしょう。『足裏の3つの機能を強制的に使わないといけない状況にもっていく』裸足やベアフットSHで歩くとはそういう種類のアプローチ方法になります。
裸足は何も助けがない状態です。「バランスを崩しそうになれば自分の足の力のみで立て直すしかありません」、「足裏に何か突起物(石)を踏んで、痛みを感じれば即座に反応して足をどけなければいけません」、「楽に動くにはアーチ運動をしっかり使わないといけません」”野生のカンを取り戻すには野生に戻るのが一番”ですので、是非お勧めしたい方法の1つです。
但し、ほとんどの年月をシューズを履いて過ごすのが当たり前になっていますので、いきなり『長時間の歩行』や『負荷の高い行動(走る)』などは避けてください。急なアプローチは、怪我を発生する可能性があります。根気よく長い目でアプローチしていきましょう。
2.足指を動かす運動
『足裏の機能を使えている方は、足指が思った通りに動かせる・足指が地面にしっかり着いている』と言われています。裏を返せば、自在に足指を動かせるようになることで、足裏機能の感覚を呼び覚ますことができる可能性があるのです。まずは、下記の2つにチャレンジしてみてください。下記ができる方は、【足指ジャンケン運動】で調べると様々な練習方法が紹介されていますので、是非チャレンジしてみてください。
①5本の指すべてを曲げる(特に小指をしっかり曲げようとすること)
②次はその閉じた指をすべて広げる(それぞれの指に隙間が出るくらい広げる)
※苦手な方の足があればそちらを重点的に実施しましょう!!
また、この足指の運動は、『浮き指』という指が地面に触れずに軽く浮いてしまっている状態の改善にも有効です。足指が使えていない方は、身体全体に力が入りにくく、本来の力の20%近くをロスをしていると言われています。また身体全体のバランスにも影響を及ぼし、腰が反り返った状態で”腰痛”の原因にもなる【反り腰】、また”猫背”や”肩こり”の原因にもなる【落ち腰】という姿勢崩れも引き起こします。
地味で根気のいる運動ですが、どなたでも負荷がなく気軽にできますで、【ながらトレーニング】として、是非実施してください!
3.足裏機能を使わせるインソール
これまではアーチサポートインソールのように、【足裏の機能を補助するインソール】をご紹介してきましたが、実はインソールには更にもう1種類【足裏機能を取り戻す・足裏機能を鍛えるインソール】が存在します!! このような【足裏機能を育てるインソールは】、従来は全くなかった考え方であり、このようなインソールが登場したのはほんとについ最近になってからです。
実際私自身もこのタイプのインソールを気に入って使用していますが、「足裏の力」・「足指の力」をしっかり使って走っている感覚が非常に高いです!もちろんアーチサポートタイプではありませんので、使用し始めのころはけっこう疲れました(わたしの場合で2週間程度)。また、歩くだけでも十分足裏・足指を使う感覚を得られますので、歩くだけでも十分な効果は見込めると思います!!まずは、「日々の練習」や「デイリーユース(日常生活)」などで使用するといいでしょう!!
インソールならシューズを履いた状態でも使用できるので、自分の走力レベル(シューズ)に合わせて練習できるのがメリットですね!!
※初心者用のクッショニングシューズ、上級者のレーシングシューズのどれでも使用することが可能!!(底の薄い靴のほうが相性としては良い)
具体的な商品は、次回【Vol.11:足裏機能を育てるインソールの紹介】で紹介しますね!!
4.まとめ
以上が、
第10回:【アーチサポートインソールを頼りすぎるのは危険?!】
となります。
改めてまとめます!
【メリット】
・アーチサポートインソールを装着している間は足裏機能の代わりをしっかり果たす
・正しい動きをするので、付随する本来使うべき正しい筋肉は成長する
・左右差が少なくなることで左右同等の筋肉バランスにすることが出来る
・着地ブレが少なくなることで膝周りの過度な筋肉負荷を軽減できる
・足裏以外の筋バランスは成長する可能性が大いにある
・痛みがある場合は、軽減できたり、痛みを抑制する即効性が高い
【デメリット】
・アーチサポートインソールは、抜くと元に戻る可能性が高い(一時的な可能性が高い)
・アーチサポートインソールは、自分自身の力で”足裏バランス”を整えているわけではない
・「足裏バランスの崩れ」や「感覚センサー機能の衰え」の根本が治っているわけではない
②根本を解決していくためのアプローチ
【裸足で歩く・ベアフットSHで歩く】
・30分程度歩くことから始める
・ハードな動きは避け、なるべく負荷の軽い歩行から始める
【足指を動かす運動をする】
・地味な運動で根気がいるが、負荷も少なく誰でも簡単に出来る
・5本の指すべてを曲げる(特に小指をしっかり曲げようとすること)
・次はその閉じた指をすべて広げる(それぞれの指に隙間が出るくらい広げる)
【足裏機能を育てるインソールの使用】
・入れるだけで、「足裏・足指」をしっかり使って走っている感覚が得られる
・歩くだけでも十分な効果は見込める(低負荷で効果を高められる)
・「日々の練習」や「日常生活」などで使用すると良い
・使用し始めのころは少し疲労感が出る(痛みではない)
是非今回の記事を活かしていただき、インソール選びにお役立てください!!
それでは、第11回:【足裏機能を育てるインソールの紹介】に続きます!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。