こんにちは。
はしりびとです。
今回は、シューズの【GEAR語り】をしようと思います!
わたしが体感した『べアフットシューズ』の中から本当におすすめできる逸品・第5弾
をしっかり深く語らせていただきます。
今回語らせていただくGEAR逸品はコチラ!!
KINEYA:Toe-Bi
↑『きねや:トゥー・ビー』と読みます
【ブランドについて】 足袋を専門で作っている数少ない会社【きねや足袋】と、裸足ランニング第一人者で裸足でのフルマラソン日本記録保持者の高岡尚志さんが代表を務める会社【エフエイト】が共同開発したメイドインジャパンの足袋型ベアフットシューズブランドです。あの有名なドラマ『陸王』で登場する足袋シューズのモデルとなったと言われているのがこのKINEYA足袋シューズです。
【Toe-Biの簡単エピソード】 この足袋型シューズに出会ったのは、ドラマ『陸王』が放送されるかなり前でした。恥ずかしながら、その業界で働いておきながらその存在を知らずランニング仲間から紹介され知りました。初めての出会いは、KINEYAブランドを代表する『無敵』という商品でした。見たとおりのインパクトはVibram5fingers並の衝撃でした。そして、数々履いたどのベアフットシューズよりも屈曲性が高く、特に今回紹介の『Toe-Bi』は薄さも圧倒的!是非試してもらいたい1足です。
GEAR語りでは、現役のプロ販売員として、ランナーとして下記を抑えて、わかりやすく誠実にお伝えできるように努めます!
販売員・商品アナライザー・ランナーとして、市場に出回るようなシューズはほとんど履いて体感していますので実体感を語れます!
約束②: 同類商品との比較を語ります
様々なシューズを知り履いているからこそ、似たようなシューズだけど実は異なる特徴を持っているということをお伝えしていきます!
約束③: デメリット(注意点)を語ります
メーカーはいいことしか書きませんので、デメリット(注意点)もしっかり語っていきます!
それでは、お付き合いよろしくお願いいたしいます!
1.衝撃的薄さと”しなやか”なソール!もはや裸足の感触!
まずは、いつも通り裸足感覚度合いが一番わかる目安である【ミッドソールの厚み】をお伝えします!
*↓は、いつも書いてることなので知っている方は飛ばしてください
一般的なランニングシューズのミッドソールの厚さは、初心者向けとして発売されているもので35mm程度(踵部の厚み)、上級者向けとして発売されているもので20mm程度(踵部の厚み)です。一方で、ベアフットシューズの一般的な厚さは10mm以下という傾向にあります。裸足は、ミッドソール0mmという考え方ができますので、当然0mmに近いほど裸足感覚が得られるということになります。
↓一般的なランニングシューズとベアフットシューズはこんなに違います
さて、『Toe-Bi』の厚みはというと、
なんと3mm!!とにかく薄っ!!!
ベアフットシューズ界の番長シューズや紹介しているおすすめ達と比較すると、
・Vibram 5 fingers(代表モデル:KMDスポーツ) →4mm
・LUNAサンダル(代表モデル:Origenフラコ)→10mm(トレイル仕様)
・MERRELL ベイパーグローブ4 →4mm
・XEROSHOES ジェネシス →5mm

そう、とにかく薄いですよね!!
裸足以外で、裸足に近い感覚を求める方はこの『KINEYA Toe-Bi』をおすすめします!!これ以上はそうそうないです!数々のベアフットシューズを履きましたが、ここまで地面からダイレクトな感触を感じたのは、この商品と『XEROSHOESジェネシス』以外にはありません
※XEROSHOESジェネシスに関しては、下記記事をご参考ください。
Toe Biのもう1つの特徴が、やわらかい天然ゴムのソールが生み出す屈曲性です。
MP関節部(親指付け根と小指付け根を結ぶ関節)を曲げた時に、しなやかにソール曲がるので、足本来の自然な動きを邪魔しないようになっています。ただし、天然ゴムは、Vibramソールと比べてクッション性や耐久性に劣ります。LUNAサンダル『Origenフラコ』に使われている【Upcycled Tire Outsole】に感覚は近いですが、それと比べてもやや耐久性は落ちると言えるでしょう。ですが、それを超える屈曲性は魅力ですね!!
これ、初めは正直痛いです(笑)。その為、初めは全神経を足元に集中(足の置場を瞬時に探すように)して走りがちになりますので、頭や目も疲れます。使用し終えると、まさに<全身>を使って走っていたんだなと感じていただけると思います。
これらは裏を返せば、今まで靴がこの神経を使わないでいいようにしてくれていたということです。Toe-Biを履くことで全身のあらゆる神経に刺激が入るので瞬時の判断力は早くなるように思います!実際、トレイルでの足さばきやコース取りは変わったように思います!トレイル力を高めたい方も是非試してもらうといいと思います!
ただ、本当に薄いので、「クッション性がなさすぎて反対に不安」、「これ、本当に怪我しないですか?」といった声はしばしば聞かれますね。
この回答としては、正しい使い方をしていただければ問題ありませんのでご安心ください!、ベアフット入門者もベアフットシューズ経験者も、まずは『歩く』ことから使用するようにしてください!! 導入時の正しい使い方に関しては、下記記事にまとめてありますので参考にしてみてください!
2.最大の特徴『足袋型形状』が足裏感覚を更に養える
「KINEYA 足袋シューズ」最大の特徴は、なんといっても親指とその他の4指が分かれている足袋型シューズであることですね!そして、この足袋型というのは日本固有の伝統的な履物であり、日本が誇る文化でもありますね!
【足袋】と聞くと何を想像するかというと、大工さんや鳶職さんが浮かぶと思います(今でこそ安全靴の方も増えていますが)。あとは足袋ソックスでしょう。この2つが特に皆様の印象にあると思います。
本題です。大工さんや鳶職さんが昔から足袋を使っている理由は、『指がしっかり使えるから』だそうです。(大工をされているお客様から話を聞いたので間違いないです)。高所の不安定なところ・細い足場を行動するには、足場の感覚が伝わり、指がしっかり使える足袋が一番バランスをとりやすく安心できるようです。
<足指を使える>、<バランスをとりやすい(安定する)>というのが、『KINEYA Toe-Bi』の最大の特徴です!!


ほんと見た目はすごくインパクト大ですよね!!5本指シューズの『Vibram5fingers』同様に外見にビックリされますし、見た目的に履くことに抵抗がある人がいるのも事実なんですよね。ですが、5本指シューズと同じで、
【足袋型シューズだからこそ養える足裏本来の機能】
がありますので、それを解説していきますね!
まず、そもそも足指が使えるようになるとどうなるかを簡単に説明します!
②着地した際の安定感が向上する(怪我の予防)
③足裏アーチ運動の能力を高めていくことができる(パフォーマンスアップ・怪我の予防・効率的な走り)
※足裏アーチ運動に関しては、下記記事の【2章:何故裸足でランニングができるのか】の『①足裏アーチ運動』で説明をしていますのでご一読ください。↓
爪先全部を覆うプレーンタイプ(ほとんどのシューズ)は指先部を屈曲させようとすると、すべての指が同時に屈曲するようになっていますが、『Toe-Bi』はそれぞれの指が独立して動くようになっています。これが、足裏本来の機能を呼び覚ますためにめちゃくちゃ重要なんです!!

いえいえ!繰り返しますが、
足裏本来の機能を呼び覚ますには5本の指がそれぞれ独立して動くほうが有利なんです!
その機能とは、『メカノレセプター機能』です!
以下、少し難しいですが解説します!!
※下記記事の【2章:何故裸足でランニングができるのか】の『②メカノレセプター機能』を見られてから読まれるとわかりやすいです。↓
一般的なプレーンタイプというのは一部の指を動かすだけで、全部の指が動くようになっています。言い換えると、プレーンタイプは一部の指だけを使えば他の指を使わずとも動けてしまうのです。多くの場合、親指~中指だけを動かして、残り2本の指(特に小指)を使っていません。つまり、小指側のセンサー機能や足裏神経を細かく動かす力が弱い傾向があるのです。
一方で、Toe-Biの足袋タイプ(Vibram5fingersの5本指タイプ)は、一部の指を動かしても他の指が動かないので、自分自身でしっかりと動かさないといけません。つまり、5本の指すべてを動かして走るので、足裏すべてのセンサー機能や足裏神経をしっかりと動かすことができるのです。
実際、わたしもToe-Biのときは小指が地面に触れる感覚をしっかり感じられます。更に、着いていない時に着いていないことが自覚できます。一方、プレーンタイプは、そこまで神経の感覚や意識が届かないというところがあります。
これは、ベアフットサンダルであろうと同じです。つまり、
ベアフットランニングで、『メカノレセプター機能(足裏の危険感知センサー)』を最大限に活かすようにするには、ミッドソールの厚みとともに、5本の指が独立して動くことが重要です!!

ただ、KINEYA Toe-Biは、『親指と人差し指の間の股が気になる』『初めて入れたとき履く動作で吊った』『慣れていないからか指にマメができた』などの声があります。5本指シューズと同様に足袋型というのも普段履かないシューズタイプである為、厚みはもちろん履き心地そのものに慣れるまで少し時間がいるというのは言えるかもしれませんね。
3.効果を考えると安い!何よりブランドの熱意が熱い!
各社の価格設定は下記のとおりです(税抜き・元値価格で記載)
・Vibram 5 fingers(代表モデル:KMDスポーツ) → ¥16,800
・LUNAサンダル(代表モデル:Origenフラコ) → ¥13,000
・MERRELL ベイパーグローブ4 → ¥10,000
・XEROSHOES ジェネシス → ¥5,800
・KINEYA Toe-Bi → ¥11,000
まぁまぁな値段ですよね。
ただ、すべて手作りのハンドメイド商品、
安心と信頼のメイドインジャパン
伝統ある足袋会社が作るフィットする設計、
利益度外視の手間暇です!
価格を補うだけのものがあります!!
そして、
裸足ランニング業界の第一人者『高岡尚志』氏が足の機能を呼び覚ますための意思がつまっています!
そう考えると、決して高いものではないと思います!

4.Toe-Biの注意点
Toe-Biを使用する際のの注意点があります。
他のベアフットシューズと比べても裸足感覚のレベルは最高峰なので、
ソールが薄いがゆえに強度の高い練習は避けること。
ベアフット経験者でも最初は身体の状態を見ながら使うこと。
に気を付けてください。
数あるベアフットシューズの中で間違いなく裸足感覚は最高峰の逸品です!

特に初めのうちは自分お身体の反応に注意しながら、使用するようにしましょう!
そして、できる限り安全に使用するためにも、
従来のランニングシューズとの併用で怪我リスク回避
をしていきましょう!!
5.まとめ
どうでしたでしょうか?!
KINEYA・Toe-Biのポイントや良さが伝わりましたでしょうか?
伝わったならば幸いです!
改めて、ポイントを下記にまとめさせていただきます!
3mmという極めて薄いミッドソールが、地面からの感触をダイレクトに伝えてくれます。更に、足の屈曲を邪魔をしない”しなやかさ”があります。少し慣れは必要ですが、裸足の力を最大限に引き出すには最適です。
2.最大の特徴『足袋型形状』が足裏感覚を更に養える
KINEYAブランドの最大の特徴と言える足袋型形状。5本指シューズと同様に、足裏危険感知センサーであるメカノレセプターを最も養うことができるベアフットシューズである。
3.効果を考えると安い!何よりブランドの熱意が熱い!!
メイドインジャパンですべて職人さんが出作りしている伝統的な足袋ブランドが、利益を超えてランナーのために手間をかけて作っています。更に、高岡氏の熱いベアフットランニングへの意思が詰め込まれています。
使用する際の注意するポイントは、
ソールが薄いがゆえに強度の高い練習は避けること。
ベアフット経験者でも最初は身体の状態を見ながら使うこと。
そして、できる限り安全に使用するためにも、
従来のランニングシューズとの併用で怪我リスク回避
をしていきましょう!!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。