こんにちは。
はしりびとです。
今回は、シューズの【GEAR語り】をしようと思います!
わたしが体感した『べアフットシューズ』の中から本当におすすめできる逸品・第3弾
をしっかり深く語らせていただきます。
今回語らせていただくGEAR逸品はコチラ!!
Vibram 5 fingers:KMD SPORT
↑『ビブラム5フィンガーズ:コモドスポーツ』と読みます
【ブランドについて】 イタリアのソール専門メーカー【Vibram社】が企画製造しているベアフットシューズシリーズを『Vibram 5 fingers』と言います。LUNAサンダルと共に、ベアフットシューズを世の中に広めたブランドです。ベアフットシューズ界の元祖と言えるでしょう。
【KMD SPORTの簡単エピソード】 わたしが人生で初めて履いたベアフットシューズであり、ベアフットランニングを始めるキッカケにもなったブランドが【Vibram 5 fingers】です。ほとんどのモデルを試しましたが、中でも今回紹介する『KMD SPORT』と『BIKILA(現在廃盤)』は、大地を掴む感覚と負担を感じにくい適度なクッションのバランスが絶妙で一番安心して使えました。これから始める方にはおすすめです。
GEAR語りでは、現役のプロ販売員として、ランナーとして下記を抑えて、わかりやすく誠実にお伝えできるように努めます!
販売員・商品アナライザー・ランナーとして、市場に出回るようなシューズはほとんど履いて体感していますので実体感を語れます!
約束②: 同類商品との比較を語ります
様々なシューズを知り履いているからこそ、似たようなシューズだけど実は異なる特徴を持っているということをお伝えしていきます!
約束③: デメリット(注意点)を語ります
メーカーはいいことしか書きませんので、デメリット(注意点)もしっかり語っていきます!
それでは、お付き合いよろしくお願いいたしいます!
1.ソールは薄いが、初めてでも安心な『入門者設計』
まずは、いつも通り裸足感覚度合いが一番わかる目安である【ミッドソールの厚み】をお伝えします!
*↓は、いつも書いてることなので知っている方は飛ばしてください
一般的なランニングシューズのミッドソールの厚さは、初心者向けとして発売されているもので35mm程度(踵部の厚み)、上級者向けとして発売されているもので20mm程度(踵部の厚み)です。一方で、ベアフットシューズの一般的な厚さは10mm以下という傾向にあります。裸足は、ミッドソール0mmという考え方ができますので、当然0mmに近いほど裸足感覚が得られるということになります。
↓一般的なランニングシューズとベアフットシューズはこんなに違います
さて、『KMDスポーツ』の厚みはというと、
なんと4mm!!薄っ!!!
ベアフットシューズ界の番長シューズや紹介しているおすすめ達と比較すると、
・LUNAサンダル(代表モデル:Origenフラコ) →7mm(トレイル仕様)
・MERRELL ベイパーグローブ4 →4mm
・XEROSHOES ジェネシス →5mm
・KINEYA Toe-Bi →3mm

そう、確かに薄いですよね!
ですが、タイトルに書いた通り、
KMDスポーツには、4mmという薄さで地面の感覚を感じながらも、【入門者設計】と言えるポイントがあります!
それは、「インナーソール」と「Vibramソール」のほんのわずかなクッション性です!このわずかなクッション性は、足裏感覚を殺さず、でも、ダイレクトな衝撃をほんの少し軽くしてくれます!これは、ベアフットランニングの足が出来ていない初心者にはとても有難いものなんです!Vibram5fingersシリーズの中でも、このモデルは特に【足裏感覚】と【クッション】のバランスが良いです!
わたしも、初めてのベアフットシューズはコレでした!
また、同じ厚みの『MERRELLベイパーグローブ4』は一見同じ程度だと思われがちですが、『KMDスポーツ』よりも薄く硬めなんです。その為、同じ4mmという数字でも『KMDスポーツは非常に足当たりがやわらかく感じると思います。(Vibram5fingersの見た目に抵抗がある場合や普段履き用のベアフットシューズにはMERRELLベイパーグローブ4がおすすめ)
『LUNAサンダル・Origenフラコ』は10mmと厚み(安心感)がありますので初心者でもおすすめです。ですが、トレイル仕様の要素も入っているので、KMDスポーツと比べると地面の感覚が弱くなるという点が言えます。(トレイルランをする場合はおすすめですよ)
私も、初めてのベアフットシューズはこの『KMDスポーツ』でした!Vibram5fingersシリーズの中でも、一番安心感を感じられるモデルだと思われます!今でもベアフットランニングのファーストシューズがこれでよかったと思っています!
ただ、「もっと大地の感覚を感じたい」や「インナーソールがやわらかすぎて裸足感がない」といった声はしばしば聞かれますね。そういった方は、下記記事の『XEROSHOESジェネシス』や『MERRELベイパーグローブ4』や『KINEYA Toe-Bi』を選んでみてはいかがでしょうか?
ですが、まずは負担を掛けすぎないように、安心してベアフットランニングにトライしてみたいという入門者にはお勧めです!
2.最大の特徴『5本指』が足裏感覚を更に養える
「Vibram 5 fingers」シリーズの最大の特徴は、なんといっても5本指のシューズであることですね!
5本指のソックスというのはそれ以前にもありましたが、5本指のシューズとなると、「vibram 5 fingers」がおそらく最初かと思います。そして、今もラインナップ豊富に現役バリバリにベアフットシューズ専門で売っています!!これはほんとにすごいことなんです!(一時期、アディダスがジム用シューズとして5本指を発売しましたが、今は廃盤になりましたね。それはやはり見た目的な問題が大きいように思います)


ほんと見た目はすごくインパクト大!!なんですよね!!ベアフットランニングがある程度知られてきた今でもビックリされますし、見た目的に履くことに抵抗がある人がいるのも事実なんですよね。ですが、
【5本指シューズだからこそ養える足裏本来の機能】
がありますので、それを解説していきますね!
まず、そもそも足指が使えるようになるとどうなるかを簡単に説明します!
②着地した際の安定感が向上する(怪我の予防)
③足裏アーチ運動の能力を高めていくことができる(パフォーマンスアップ・怪我の予防・効率的な走り)
※足裏アーチ運動に関しては、下記記事の【2章:何故裸足でランニングができるのか】の『①足裏アーチ運動』で説明をしていますのでご一読ください。↓
では、下の写真で『KMDスポーツ』と『MERRELLベイパーグローブ4』を比べてみましょう。
↓KMDスポーツの指先部の屈曲
↓ベイパーグローブ4の指先部の屈曲
5本指であることのメリットは、それぞれの指が独立して動くことです!
『ベイパーグローブ4』は指先部を屈曲させようとすると、すべての指が同時に屈曲するようになっていますが、『KMDスポーツ』はそれぞれの指が独立して動くようになっています。これが、足裏本来の機能を呼び覚ますためにめちゃくちゃ重要なんです!!

いえいえ!繰り返しますが、
足裏本来の機能を呼び覚ますには5本の指がそれぞれ独立して動くほうが有利なんです!
その機能とは、『メカノレセプター機能』です!
以下、少し難しいですが解説します!!
※下記記事の【2章:何故裸足でランニングができるのか】の『②メカノレセプター機能』を見られてから読まれるとわかりやすいです。↓
写真を見ていただくとわかりますが、ベイパーグローブなどの一般的なプレーンタイプというのは一部の指を動かすだけで、全部の指が動くようになっています。言い換えると、プレーンタイプは一部の指だけを使えば他の指を使わずとも動けてしまうのです。多くの場合、親指~中指だけを動かして、残り2本の指(特に小指)を使っていません。つまり、小指側のセンサー機能や足裏神経を細かく動かす力が弱い傾向があるのです。
一方で、Vibram5fingersの5本指タイプは、一部の指を動かしても他の指が動かないので、自分自身でしっかりと動かさないといけません。つまり、5本の指すべてを動かして走るので、足裏すべてのセンサー機能や足裏神経をしっかりと動かすことができるのです。
実際、わたしもvibram5fingersのときは小指が地面に触れる感覚をしっかり感じられます。更に、着いていない時に着いていないことが自覚できます。一方、プレーンタイプは、そこまで神経の感覚や意識が届かないというところがあります。
これは、ベアフットサンダルであろうと同じです。つまり、
ベアフットランニングで、『メカノレセプター機能(足裏の危険感知センサー)』を最大限に活かすようにするには、ミッドソールの厚みとともに、5本の指が独立して動くことが重要です!!ちなみに、足袋型シューズ(KINEYA Toe-Bi)でも5本指が独立して動きますのでおすすめです!

ただ、Vibram5fingersは、『5本指の股が気になる』『初めて入れたとき履く動作で吊った』『指にマメができた』などの声があります。5本指シューズという普段履かないシューズタイプである為、厚みはもちろん履き心地そのものに慣れるまで少し時間がいるというのは言えるかもしれませんね。
3.少し高いが、耐久性は一級品!!
各社の価格設定は下記のとおりです(税抜き・元値価格で記載)
・LUNAサンダル(代表モデル:Origenフラコ) → ¥13,000
・MERRELL ベイパーグローブ4 → ¥10,000
・XEROSHOES ジェネシス → ¥5,800
・KINEYA Toe-Bi → ¥11,000
・KMDスポーツ → ¥16,800
けっこう高いんです。。。
最初はこれもビックリしますよね。。
ただ、vibramソールをフルに使い、
価格を補うだけの耐久性があります!!
そもそも削れなければ、一生モノなので1足あればかなりモチますよ!!
(わたしは8年前頃に購入した1足目が未だに履けますし、履いていますよ!)

※ちなみに、一般的なランニングシューズだと、メーカーが機能を保証できる最大期間は2年と言われています。ご参考まで!
4.KMDスポーツの注意点
KMDスポーツを使用する際のの注意点があります。
他のベアフットシューズと比べて、裸足感覚でありながらクッション性はある方ですが、
それでもいきなり強度の高い練習は避けること
に気を付けてください。
数あるベアフットシューズの中で間違いなくベアフット用ファーストシューズとしておすすめできる逸品です!

特に初めのうちは自分お身体の反応に注意しながら、使用するようにしましょう!
そして、できる限り安全に使用するためにも、
従来のランニングシューズとの併用で怪我リスク回避
をしていきましょう!!
5.まとめ
どうでしたでしょうか?!
vibram 5fingers・KMDスポーツのポイントや良さが伝わりましたでしょうか?
伝わったならば幸いです!
改めて、ポイントを下記にまとめさせていただきます!
4mmという薄いミッドソールだが、インナーソールとvibram製アウトソールの少しのやわらかさが裸足感覚でありながら、初めて履いても安心できるクッション性を提供してくれる。
2.最大の特徴である『5本指』設計で足裏感覚を更に養える
vibram 5 fingersの最大の特徴と言える。足裏危険感知センサーであるメカノレセプターを最も養うことができるベアフットシューズである。
3.少し高いが、耐久性は一級品である
初期投資としては少し高めだが、長く使えるという点では一生モノに近い。長く使い込めるのも魅力です。
使用する際の注意するポイントは、
クッション性があるとは言え、初心者は強度の高い練習は避けること
です。
そして、できる限り安全に使用するためにも、
従来のランニングシューズとの併用で怪我リスク回避
をしていきましょう!!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。