こんにちは。
はしりびとです。
今回は、2022年10月発売の【新作ランニングシューズ】について語ろうと思います!
ランナーの憧れ”ターサー”が更に進化!
2タイプ(EDGEとRP)の良さを引き継ぎ1本化!
“薄底”×”反発クッション”で更なるスピード感!
足にも優しく、耐久性もいいので練習用でもOK!
新時代の薄底スピードモデル『ASICS/ターサーRP3』
を大分解します!!
最近では、スピードランナーが履くシューズとして「厚底カーボンシューズ」が圧倒的人気ですが、薄底シューズは、クッション性は高くないものの、接地感が高く、力強い蹴り出しが可能なので、スピードを出す方に最適なタイプの1つです!
「フワフワした履き心地が苦手なランナー」「自分の足の感覚で走ることを好むランナー」は今でも薄底シューズをメインに履いています。また、脚力・走り方も磨きやすいので、多くのランナーに取り入れてほしいタイプでもあります!
※最近では「薄底シューズで練習しよう」というようなことも良く聞かれるようになっていますね!!
そんな薄底シューズの大定番で、《サブ3ランナーの憧れ》《いつか履いてみたい1足》と呼ばれているのが、今回紹介するASICSの『ターサーシリーズ』です!!
そして今回、『ターサーシリーズ』が、クッションモデルの”EDGE”、軽量モデルの”RP”を融合させ(1本化して)、『ターサーRP3』になり登場しました!!
基本コンセプトはこれまで同様で、
“接地感覚”を大事にする薄底仕様
“力強い蹴り出し”を可能にするグリップ力
“素足感覚”を大事にするための軽量性
“サブ3ランナー”向けの薄底レーシングSH
厚底を履く”エリートランナー”の練習用SH
“陸上部”も使いやすい練習用SH
といった特徴です!
今作『ターサーRP3』は、『ターサーRP2』を基本ベースとしたアップデートとなりますので、RP2からのアップデートポイントを中心にご紹介させて頂きます!
期待を裏切らない履き心地・変わらぬ履き心地、是非体感してみて下さい!
※『ターサーRP2』の性能を知らない方はまず下記をお読みください!!(基本機能は前作からの継承となります!!)
ターサーRP3は上級者(サブ3~3.5目標)におすすめ!薄底トレーニングや陸上部生の練習用にもGOOD!
定番のはしりびと式【ランニングシューズ総合チャート表】で、どこに『ターサーRP3』が入るかを説明します!
↓チャート表上での立ち位置
※下記のPDFファイルをダウンロードしてもらえれば、綺麗に見られます!
↓
主な、使用者は下記になります!!
・上級者ランナー(サブ3目標) ※中級者(サブ3.5クラス)でも使える ※陸上部生の練習にも良い <走力別の使い方> ・上級者(サブ3目標以上の方)の練習用&フル本番用 ・中上級者(サブ3.5クラス)の練習用&ハーフ~30kmまでの本番用 ・中級者(サブ4クラス)のスピード練習用&10kmまでの本番用 ※脱初級者(サブ4.5~5)も薄底練習として使える ※初級者(完走目標)の方は避けた方がいい それでは、単品特徴をみていきます!! ・重量:180g(26.5cm) ※10g重たくなっているが… ・ドロップ:10mm ※前作同様 ・厚み:前足部12.5mm/踵部22mm ※前作より2mm厚くなっている ・アッパー:軽量シームレスメッシュ ※前作と同じだが少し柔らかくなっている ・ミッドソール①(全面):FLYTEFOAM BLAST ※クッション性&反発性アップ ・ミッドソール②(中足部):NEWプロパルショントラスティック ※進化した内臓プレート ・アウトソール①(前足部):ASICS GRIP ※前作と同様 ・アウトソール②(中足部~前足部):3D TETRA SOLE ※EDGE3と同様の高耐久 それでは、アップデートポイントを細かく見ていきましょう! 今回は、細かい変更点を3つご紹介します! 最初にも書いた通り、基本ベースは「ターサーRP2」の継承となります!ですので、変更点を知ることはそれほど複雑ではありませんので、是非ご覧下さい! 前作『ターサーRP2』では、軽量でクッション性に長けた万能素材素材《FLYTEFOAM》を使用していました。それまでのターサーシリーズと比べた時には、クッション性に長けた素材を採用していたものの、ミッドソールが薄かったこともあり、それほどのクッション性は感じられませんでした。(良くも悪くも接地感は高かったですが!!) 一方、今作『ターサーRP3』では、軽量でありながらクッション性と反発性に優れたトレンド機能を有した素材《FLYTEFOAM BLAST》に変更しています!この素材変更により、前作と比べて反発力が格段に上がっており、「接地感覚を得られながらも前への推進力を得られる」「接地感覚を得られながらもバウンスするような反発を得られる」というメリットが生まれています! 更に、今作『ターサーRP3』は、ミッドソールの厚みが、前作と比較して前足部・後足部ともに+2mmになっています!たった2mm厚くなるだけでミッドソール素材の《FLYTEFOAM BLAST》の使用量が数%増えますので、クッション性もしっかり感じられる仕様にバージョンアップされています! 厚くなった分重さが10g増してしまいましたが、それ以上にクッション性と反発性の向上は”薄底シューズの新時代”を感じさせる良きシューズとなっています! ※ちなみに『ターサーRP3』と『ターサーエッジ3』と比較すると、ミッドソールの厚みは同じですが、クッション性は『ターサーエッジ3』の方が若干感じられます。ただ、軽量性と反発弾性が格段に違うので『ターサーRP3』の方がスピードはめちゃくちゃ出しやすいです!! ※『ターサーエッジ3』を詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください!!ターサーRP3の機能性スペック
ターサーRP3の機能評価
変更点①:FLYTEFOAM BLASTの採用+ミッドソールが2mm厚くなったことにより、クッション&反発性アップ!
変更点②:FLYTEFOAM BLASTの採用+新樹脂プレートの搭載で自然と前に進む推進力がアップ!
変更点①で書いた通り、今作『ターサーRP3』はミッドソールを《FLYTEFOAM BLAST》にしたことにより、バウンドするような反発感を得られるように進化しました!これだけでも推進力は良くなっているのですが、もう1つ推進力をアップさせるアプローチをしています!
それが、新樹脂プレート《新構造プロパルショントラスティック》です!
※トラスティックって??
前作『ターサーRP2』でも、蹴り出し時に反発を生み出す為に《プロパルショントラスティック》を採用していました。
これは、少し硬めの樹脂プレート素材で、「蹴り出し時の弾くような反発」はもちろん「着地時の安定サポート」の役割がありました。また、この樹脂プレートは前足部まで伸びているので、最後の最後の蹴り出す瞬間まで高い反発性をサポートしてくれていました。ただ、この樹脂プレートは、平らな形状をしていたので、「重心移動が少し詰まる」「しなやかさに欠ける」=推進力が上がり切らないという弱点もありました。(少し詰まるような感覚)
一方、今作『ターサーRP3』では、平らだった”プロパルショントラストティック”を重心移動をしやすいように立体形状に変更しています!
少し伝わりづらいかもしれませんが、前後でハッキリ段差を付けたような形状、中足部で一気に段差を付ける形状(スプーンみたいな感じ??)で、踵や中足部に体重を乗せたらシーソーの様に前に一気に加速し、高い反発を作るという仕組みです!これを《新構造プロパルショントラステック》と言い、この構造を採用したことで、着地してからの重心移動は非常にスムーズになっています!(少し伝わりづらくてすみません…)
また、前作よりも更に薄底シューズ特有の”固さ(曲がりにくさ)”みたいなものも感じにくくなっていますので、「しなやかな足の動き」「足本来の動き」も再現しやすくなっているのもメリットですね!
まとめてしまうと、「クッション性や反発性を得られながらも、接地感があり、スムースな走りもでき、本来の足の動きを邪魔しないような作り」ということになります!めちゃくちゃ良いシューズです!!
変更点③:新グリップパターンの採用で蹴り出し時のロスが軽減!耐久性もアップ!
今作『ターサーRP3』では、ターサーエッジ3でも使用していたアウトソールパターンを採用しています!具体的には、下記の通りとなります!
①前足部の中央(赤丸部)にかけて、”耐摩耗性”と”滑りにくさ”に優れた 《3D TETRA SOLE》
②前足部の爪先(青丸部)にかけて、”グリップ性”に優れた《ASICS GRIP》
注目は、《3D TETRA SOLE》です!
細かく見るとわかりますが、グリップの1つ1つが四面体(テトラ)形状をしています。このテトラ形状にすることによって摩擦に対して強くなることはもちろん、グリップを大きく落とさないことも可能にしています!
更に、1つ1つのテトラの間をつなぎ合わせるように配置することで、6角形のような形状を作り出しています!6角形という形状は、安定しやすく崩れにくいと言われています。つまり、グリップの効きがいいことはもちろん、グリップ形状で安定性や滑りにくさも高めるということを実現しています!
その上で、爪先部の《ASICS GRIP》が最後の蹴り出しの瞬間まで粘り強くグリップをしてくれるので、前足部に体重を乗せてから地面を離れるまでの間、蹴り出しに使うエネルギーを限りなくロスしない走りを実現してくれます!
ここまでの拘りは、『流石日本ブランド!!』『流石ASICS!!』の一言に尽きますね!
以上がアップデートポイントの詳細です!
『ターサーRP3』は、前作と比べて若干重たくなったという欠点はあるものの、
「接地感がありながらクッション&反発も感じられる!!」
「薄底なのに最近のシューズの様に楽に進める感じもある!」
「薄底特有の固さ(曲がりにくさ)が軽減され重心移動がスムーズ!!」
「グリップの効きも良く削れにくい!!」
というメリットがたくさんあります!
そして、ASICSの最大の強みの一つである「足にピッタリ合うフィット感」「足を固定してくれるホールド力」ももちろんあります!!
これも是非体感してみてほしいシューズです!
まとめ
どうでしたでしょうか?!
『ASICS/ターサーRP3』の特徴が伝わったでしょうか?前作からの変更点が伝わりましたか?
『ターサーRP3』の特徴を改めてまとめると、
①FLYTEFOAM BLASTの採用+ミッドソールが2mm厚くなったことにより、クッション性アップ!(接地感が高い上にクッションで脚を守れる感じもある!)
②FLYTEFOAM BLASTの採用+新樹脂プレートの搭載で自然と前に進む推進力がアップ!(接地感が高い上に楽に前に進む!足の流れも自然!)
③新グリップパターンの採用で蹴り出し時のロスが軽減!耐久性もアップ!(省エネで走れるように進化!)
④変わらぬフィット感とホールド力で脚にピッタリフィット!(フィット感に拘るスピードランナーにピッタリ!)
となります!
マイナーアップデートとは思えないくらい、前作からかなりグレードアップしたアップデートになり、『ターサーRP3』は使いやすい1足になりましたね!
これは中級者~上級者ランナー中心に是非試してみるべき1足です!!
『ASICS/ターサーRP3』を是非履いてみてほしいです!!
今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください!
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ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。