こんにちは。
はしりびとです。
今回は、2021年8月発売の【新作ランニングシューズ】について語ろうと思います!
DESCENT『GENTENシリーズ』の新作!
2021年度で個人的に最高の1足!
薄底カーボンが更に走りやすくなった!
フルマラソンでも走れる進化!!
『DESCENT/GENTEN-EL+』
を大分解します!!
2019年末に、日本発祥のスポーツウェアブランド【DESCENT】が、満を持してリリースしたランニングシューズが『GENTENシリーズ』です!
そのコンセプトは、【人間が本来持っているパフォーマンス力を引き出すことがランニングシューズの原点】というものです!
その為、足を甘やかしてしまう”ミッドソールの機能性(クッション性や反発性)”にはそれほど拘らず、日本人の足に合うことを徹底追及した”フィット感”が最大の特徴と言えます!
また、見た目からもわかると思いますが、『GENTENシリーズ』は、昨今の「厚底」「軽量・クッション・反発」「ロッカー形状」などのブームとは全くの反対をいく薄底シューズです!
『GENTENシリーズ』は、足に合うこと・フィット感が高ければ、自分自身の能力でパフォーマンスアップや怪我予防が可能という信念で作られているので、昨今のブームのようなシューズとは一線を画す作りになっているのです!(実際、足の力がついてくれば薄底の方が怪我のリスクは回避できることもあります)
そんなGENTENシリーズの中で、最もスピードを出せるモデルが『GENTEN-EL』というモデルです!
その特徴は、「最も薄底の設計なので”高い接地感”」があること、更に、「カーボンプレートが搭載されているので”自然と身体が前に進む反発”」があることです!爆発的なスピードを生み出すことが可能で、「エリートランナー(サブ2.5ランナー)」や「トラックランナー(陸上競技)」などに最適と言われていました。
そして、その進化版が今回ご紹介する『GENTEN-EL+』です!
前作からの劇的なアップデートはなくたった2つの変化なのですが、このたった2つのアップデートが『GENTEN-EL』をとんでもなく履きやすい1足に変えてくれています!!個人的には、薄底シューズとしては、過去最高クラスの1足だと感じます!
『GENTEN-EL+』は、基本ベースは前回とほぼ同じなので、今回は前作『GENTEN-EL』との違いを解説させて頂きます!
ですので、まずは下記の『GENTEN-EL』の記事を読まれてから読み進めてみてくださいね!
それでは、『DESCENT/GENTEN-EL+』というモデルを詳しく解説していきます!!
GENTEN-EL+は、エリートランナーの勝負靴に最適!ハーフMや10Kレースでも大活躍!
以前紹介したランニングシューズ【総合チャート表】で、どこに『GENTEN-EL+』が入るかを説明します!
↓チャート表上での立ち位置
※下記から拡大版がダウンロードできます!
主な、使用者は下記になります!!
・エリートランナー(サブ2.5目標) ※フルマラソン本番でも履ける進化 <走力別の使い方> ・エリートランナー(サブ3以上目標)のポイント練習用やフルM本番用 ・上・中級者ランナー(サブ4~3目標)のスピード練習用やハーフMまでの本番用 ・脱初心者ランナー(サブ5~4.5目標)のスピード練習用 ※初心者ランナーは使用は避けたほうが良い ※エリートランナーでも高頻度で使用するのは避けたほうが良い それでは、単品特徴をみていきます!! ・重量:190g(27.0cm) ・ドロップ(中足部ドロップ):8mm ・アッパー:メッシュアッパー ・ミッドソール①:EVA ・ミッドソール②:カーボンプレート ・アウトソール:グラフェンラバー ★『DESCENT/GENTEN-EL+』をお探しの方はコチラ! ・メンズ,レディース共に”GENTEN EL+“で検索! ・サイズ参考:実測26.3cmの方で、27.0cmくらいがちょうどいいくらい(けっこう余裕を持つなら27.5cm) それでは、次に細かい機能の評価をしていきます! 今回は、前作との違いを説明します!! 前作との違いは大きく分けて2つです!是非、「GENTEN-EL+」を知る為の材料にしてみてください! 『DESCENT/GENTEN-EL+』の変更点の1つは、《ミッドソールのEVA素材の硬度が少しソフトになった》という点です! 前作は、かなり評価は高かったものの、「距離が長いと履けない」「フルマラソンでは足がもたない」「スピードは出るけどちょっと硬すぎかな」「トラックレース向けだね」「私では流石に履けない方」などのコメントが多々ありました。要は、走行性の良さは認められつつも、ミッドソールがあまりに硬すぎて、”距離を走れないシューズ”、ショートレース向けシューズ”、”上級者の中の上級者のシューズ”という印象が強かったのです。 実際、ベアフットシューズや裸足で走ったりする私が試走で使ってみても、かなり硬いと感じるくらいだったので、良いと思っても使うタイミングが難しかったところがありました。 その硬さが今回は見事に払拭されています!もちろん、薄底に変わりはありませんが、前作と比べて明らかに着地したときの感覚が変わっています!前作がただただ硬かったのに対して、今作では「ほんのわずかに沈んでくれる」「衝撃を吸収してくれている」という感覚です!とはいえ、”沈んでブレる”や”蹴り出しにくくなった”とかもありません!ほんのわずかにソフトになったのです! 「めちゃくちゃ変わった」「劇的な進化だ」などと感じることはほぼないと思います。高い反発も感じませし、心地よいクッションなども感じないでしょう。ですが、ミッドソールの機能性に拘らない・自分自身の能力で走るを追及している『GENTEN-EL+』はこのわずかな進化で十分なのです! 前作は、基本的にはフルマラソンでの推奨は微妙で、「走ってもハーフマラソン(10km程度が理想)」、更に「ロードよりもトックレース向け」という印象でした。ですが、今作のこのわずかな変化で、「エリートランナーならフルマラソン対応」「それ以下のサブ4クラスのランナーならハーフマラソン対応」そんなシューズになったと思います!ロードランナーにはかなり使いやすくなった進化ですね! 『DESCENT/GENTEN-EL+』の変更点のもう1つは、《ヒールカウンターの素材をメッシュ生地に変更》《爪先部の補強形状を変更》という点です! 前作は、”踵のホールド感”を高めるために、踵は合皮素材を採用していました。かなり踵のホールド感が高く、多少紐を緩めていても踵の抑え込みが効くくらいの固定感がありました!ですが、「ちょっと踵がきつすぎる」「固定感は痛いけど踵が硬くて結構ストレス」などの意見が店頭でも多々ありました。 そこで今回は、踵の形状はそのままに、素材をメッシュ生地に変えています!これにより、「長時間履いていても履き心地のストレスを感じない」「履き心地がソフトになり靴自体をソフトに感じるようになった」というメリットが生まれました!元々『GENTENシリーズ』は、踵の芯が深く硬めでしたので、合皮素材で固定しなくてもかなりホールドできる仕様です。その為、前作よりホールド感を落とすことなく、ストレスなくソフトに関られる履き心地になったのです! また、前作『GENTEN-EL』は、踵のホールド感の高さはもちろん、足全体を包むフィット感も高かったのですが、「やや爪先部が狭く感じる」「若干窮屈」「短い距離ならいいけど長距離だとこの狭さは気になるかな」というコメントがありました。 今回は、指先部の補強形状を変えることで窮屈さを改善してくれています!爪先部の両サイド(親指の先端外側と小指の先端外側)をメッシュ時に切り替えることで、窮屈さがかなり改善されているのです!しばらく走っていた感じでも、この改善でフィット感がルーズに感じたことはないので、良いアップデートになっていると思います! 『GENTENシリーズ』のコンセプトであり長所でもある、”フィット感”・”ホールド感”は高いレベルを保ったまま、より誰もが履きやすい履き心地に進化させたのが、今作『GENTEN-EL+』だと言えます! 薄底+カーボンプレートですので、履きこなすには「エリートランナー」並みの走力が必要だと思いますが、中級者ランナー(サブ4~3.5)でもハーフマラソンまでの距離であったり、スピード練習には使いやすくなった印象です!現代のテクノロジーと人間本来の能力の融合を目指した『GENTEN-EL+』を是非皆様にも履いてみてほしいですね!! 『GENTEN-EL+』は上記2つを除いて、前作とほぼ同じ機能設計になっています!前作からの継承ポイントであり、とても大事なポイントになっているところを復習しておきます! 多くのランニングシューズは、ミッドソールを直線的に作ります。一般的には、踵部を厚く、爪先にいくに従って薄く設計することでシューズ内で直線の”坂道”を作って、前方方向への推進力を生むようにしてくれます。この坂道の斜度がきつければ「高ドロップ」、ゆるやかなら「低ドロップ」という考え方でした。GENTENシリーズでは、踵部と爪先部はほぼ斜度のない(0mmに近い)直線にし、中足部のみに段差を付ける【中足部ドロップ】を採用しています。そうすることで、低ドロップながらも、スピードの出方が一気に上がるのです!また、足を着地してから蹴り出す時、スムーズに押し出される感覚も感じられます! 多くのカーボンプレート搭載シューズは、高い反発性を感じられること・弾けるように進むことを優先しているので、高い反発を感じながらも「独特な履き心地」「癖のある履き心地」がありました。また、その形状もいびつだったので、足への負担も大きいというリスクがありました。 ですが、『GENTEN-ELシリーズ』のカーボンプレートは、「足指の骨の位置に合わせたカーボン形状」「 ラストの形状に合わせてカーボンプレート設計」をしているので、癖がなく履きやすいのが特徴です!他社ほどの強い反発を感じることはありませんが、自然と違和感なく反発を感じられる形状としてとてもいいと思います! グラフェンとは、2010年にノーベル物理学賞を受賞するに至った素材で、「鉄の200倍の強度を持ちながらも、曲げ伸ばし可能でありながら、薄く軽い」という夢のような素材です。言い換えると、耐久性◎、屈曲性◎、軽量性◎という地球上最強の素材で、アウトソール素材の最高峰と言えます。この最強の素材をアウトソールに使用しているのです! レーシングシューズは【軽量性】と同時に、滑らずにしっかり地面に引っかかる【グリップ性】、そしてそれらが摩耗しないようにする【耐久性】が重要と言われています。これらの要素をすべて押さえたのが”グラフェン”素材であり、『GENTEN-EL』はレーシングシューズの基本「軽量・グリップ・耐久」を最大限まで高めたシューズと言えます! どうでしたでしょうか?! 『DESCENT/GENTEN-EL+』の特徴が伝わったでしょうか? 簡単にまとめると、 ①前作と比べて、ミッドソールがやや柔らかくなり、比較的長い距離でも走りやすい仕様になった(エリートランナーならフル、サブ4ランナーでもハーフまで対応できる感覚) ②高いフィット感は保ったまま、前作と比べて足当たりがソフトになり、長時間に使用でもストレスがなくなり癖がなくなった(高いフィット感・ホールド感を気持ちよく感じられる) ③DESCENT独自の”中足部ドロップ”を採用したことで、足を着地してから蹴り出す時に、スムーズに押し出してくれる(スピードの出方がいい) ④ラストや足指の骨の形状に合わせたカーボンプレートを採用したことで、カーボン特有の癖もほぼなく、気持ち良い乗り心地を体感できる ⑤地球上最強の素材グラフェンを使ったソールを採用したことで、「軽量・グリップ・耐久」を最大限まで高めたシューズになっている となります! 今の時代、薄底に拘った数少ないランニングシューズが『GENTEN』! 履く人を選ぶところはあるかもしれませんが、明らかに履きやすくなっているので、中級者以上のランナーには是非試してもらいたい1足です! 今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください! ★『DESCENT/GENTEN-EL+』をお探しの方はコチラ! ・メンズ,レディース共に”GENTEN EL+“で検索! ・サイズ参考:実測26.3cmの方で、27.0cmくらいがちょうどいいくらい(けっこう余裕を持つなら27.5cm) ★”食”に拘りたい方!お気に入りのオーガニック食品を見つけよう! ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです!! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。GENTEN-EL+の機能性スペック
GENTEN-EL+の機能評価(前作との違い)
①前作よりEVAミッドソールの硬度が少し柔らかくなり、かなり履きやすくなった!
②踵のパーツ素材をメッシュ、爪先部の補強形状を変えて足当たりがソフトになった!
③前作からの継承ポイントをサラッと復習
1.中足部ドロップ
2.カーボンプレート形状と位置
3.グラフェンソール搭載
まとめ