こんにちは。
はしりびとです。
今回は、2021年7月発売の【新作トレランシューズ】について語ろうと思います!
人気ブランドの新作トレランSH!
これまでのHOKAとはちょっと違う!
中級者向けの攻めれるシューズ!
上りもしっかりせめて足も守れる!
『HOKA ONE ONE/ジナール』
を大分解します!!
これまでも何度か紹介している【HOKA ONE ONE】に新作トレランシューズがラインナップされました!
この『ZINAL(ジナール)』というモデルですが、これまでのHOKA ONE ONEの特徴を引き継ぎつつも、これまでのシューズとはちょっと違うんです!まずは、簡単に説明しておきます!
HOKA ONE ONEのランニングシューズといえば、《厚底軽量》、《マシュマロクッション》、《メタロッカー構造》がキーワードとして挙げられます。わかりやすく言うと、「軽くて、柔らかくて、転がるように楽に進むシューズ」という特徴があります。
今回紹介する『ジナール』は、もちろんこれらの機能(柔らかなクッション性・楽に進む機能)は引き継ぎつつも、これまでになかった「自分の足でしっかりと走れる機能」が搭載されています!
これまでの HOKA ONE ONEは、どちらかというと”オートマチックに進む・楽に進ませてくれる”という走り心地でしたが、『ジナール』は明らかにこれまでとは違う履き心地があります!
これは是非履いてみてほしい注文商品ですね!!
実際履いた方からのコメントでは、
めっちゃくちゃ走りやすい!
スピードを出す走りをしても違和感がない!
これまでのHOKAとは違う!
クッションが減ったようだけどこれで十分!
ロードでもトレイルでも走れそう!
これならショートレースでも攻めれそう!
などなど、これまでのHOKAにはなかったスピードに関する意見が多かったですね!
それでは、『HOKA ONE ONE/ジナール』というモデルを解説していきます!!
ジナールは「脱初心者・中級者」向けトレランシューズだが、初心者でも履ける優しい1足!
以前紹介したトレランシューズ【総合チャート表】で、どこに『ジナール』が入るかを説明します!
↓チャート表上での立ち位置
※下記のPDFファイルをダウンロードしてもらえれば、綺麗に見られます!
↓
主な、使用者は下記になります!!
・中級者、脱初心者 ※初心者でも履けるモデル ※上級者の足を休めるシューズ <距離別区分> ・入門者/初心者の練習用(~20km) ・脱初心者のショート(~40km) ・中級者のショート~ミドル(~80km) ・中級者/上級者の足休め用(~80km) ※あらゆるレベルの方が履ける ※『レベル』『距離区分』について知らない方は下記を参考にしてみてください! それでは、細かくみていきます!! ・重量:242g(27.0cm) ・ドロップ(前後差):4mm ・アッパー:メッシュアッパー(1枚編み) ・ミッドソール(上部):PROFLY ・ミッドソール(下部):EVAフォーム ・アウトソール:ビブラム®ライトベースアウトソール ★『HOKA ONE ONE/ジナール』をお探しの方はコチラ! これまでのHOKAにはなかった圧倒的な軽さ!是非履いて体感してみてください! 大きく4つに分けて特徴を紹介します!! 「ジナール」の性能を知るための参考にしてみてください! 『ジナール』を履いて走ってみるとわかりますが、走ってみて最初に感じる特徴は、「弾む!」「スピードが出る」だと思います!冒頭にも書いた通り、これまでの【HOKA ONE ONE】と言えば、「転がるように進む」が特徴でした。ですが、『ジナール』の乗り心地はそれとは全く違います!!着地して踏み込んだ瞬間に、シューズの反発がバネの様に弾けて、一歩が伸びる感じのスピード感を体感できます! その乗り心地を生み出してくれているのが、”軽量・クッション・反発”に富んだミッドソール素材《PROFLY》です!《PROFLY》は流行タイプの素材で、他社で言う「NIKE/REACT」「ASICS/FF BLAST」「NB/Fuelcell」「 MIZUNO/MIZUNO ENERGY」などと同じようなタイプの素材になります。このタイプの素材はトレイルで使用すると不安定(グニャグニャしやすい)になりがちなので、あまりトレランシューズには採用されていません。ですが、『ジナール』ではあえて走行性を高める・スピードの出しやすさに拘る為に使用しています!とはいえ、安定性を捨てているわけではありません。それをどのようにカバーしているかというと、2層のミッドソール構造の採用になります。 『ジナール』では、ミッドソール上部に《PROFLY》、ミッドソール下部に安定感を高める《EVAフォーム》を採用しています。下部に《EVAフォーム》を持ってくることで、着地時のブレを抑制するという仕組みです!それにより若干重たくはなってしまいますが、反発による高い走行性を保ったまま安定性を引き上げることが出来るのでとても効率的な仕組みです! また、《アウトソールの面積》も広くしてくれているので、万一着地が不安定になってしまっても、シューズが捻じれないような安定感はあります!(足に踏ん張りが効かなくなるほど疲れていても、この構造ならしっかり身体を支えられるでしょう!) この2層構造により、弾むようなスピード感のある走りを体現しつつも、なるべくブレないような走り心地も実現してくれています!このミッドソール構造は、HOKA ONE ONEの最新ロード向けモデル『マッハ4』でも採用しており、厚底軽量・マシュマロクッションに頼らない”新たなHOKA ONE ONE”を表現しています! 「自己ベスト更新を目指すトレイルランナー」「軽快な走り心地・スピード感を求めるトレイルランナー」にはとてもいい機能性だと思います! 「ジナールは、スピードを求める中級者におすすめの攻めれるシューズ」と書きましたが、初心者が履けないシューズではありません!むしろ、「ロードでのランニング経験が豊富な方でトレランを初めてやる」というトレイル初心者の方にはめちゃくちゃお勧めしたいです!もし、走経験がそれほどなかったとしても、『ジナール』にもHOKA ONE ONEらしい”分厚いクッション”があるので、短い距離なら安心して走れると思います! 以下にHOKA ONE ONE代表的なモデルと「初心者にオススメのモデル3選」のミッドソールの厚みを記載しています! ZINAL《踵部22mm, 爪先部18mm》 ※チャレンジャーATR6《踵部29mm, 爪先部24mm》 ※カルドラド3《踵部19mm, 爪先部11mm》 ※ペガサストレイル3《踵部24.5mm, 爪先部15mm》 見て頂くとわかる通り、クッション性という部分においては、初心者向けモデルと遜色ないかそれ以上になるのです!もちろん”初心者向け=クッション性が良ければいい”ということではありませんが、確かなクッション性があることは初心者トレイルランナーには有難いことではあると言えるでしょう! 「トレイルをこれから始める」「トレイルを初めて間もない」という方も、一度履き比べてみるといい1足かもしれませんね! 先程書いた通り、『ジナール』はPROFLYの高い反発性により、バネの様に弾けて一歩が伸びる感じのスピード感を体感できます!ですが、『ジナール』が攻めれるシューズと表現できるポイントはこれだけではありません! その1つが、「メタロッカー構造のタイプ」にあります! HOKA ONE ONEのトレランシューズのメタロッカー構造には、大きく分けて3タイプあります。「LATEロッカー」、「MIDロッカー」、「EARLYロッカー」の3タイプです。わかりやすくいうと、着地してから爪先方面に体重移動していく際の速度と思ってください。「LATE」は緩やかに進むのでゆっくり走りたい方にオススメのタイプ(安定性も高くなる)、「MID」は程よく推し進めてくれるので走行性と安定性のバランスが良いタイプ、「EARLY」は流れるように推し進めてくれるので走行性が良いタイプ(自然とスピードが出るので走りやすさを求めるかたにおすすめ)となります。 『ジナール』は、もちろん「EARLYロッカー」のタイプです!自然とスピードが出るようなメタロッカー形状を採用しているので(しかも他のモデルよりも更にEARLY傾向)、走りやすさの秘訣になっています!(※弱点を挙げるとすれば、進みすぎるので本当にゆっくり走りたい方はちょっと邪魔かもしれません) もう1つが、「前足部の屈曲性」にあります! 『ジナール』は、これまでのHOKA ONE ONEのトレランシューズとは違い、《前足部を屈曲させて走る》ことが出来ます!これにより、「自分の足で地面を捉えて蹴り出す」「足裏感覚を使って走る」が出来るようになっています!これはこれまでのHOKA ONE ONEのシューズにはほぼなかった特徴です! 多くのHOKA ONE ONEのシューズは、「楽に進む・自動的に進む」という特徴があったため、屈曲性を必要としていませんでした。むしろ屈曲性をつけることで、”不安定さが生まれる(グニャグニャしやすくなる)”、”楽に進むを阻害する(曲がると脚力を使用する)”とったデメリットを見ていました。ですが、スピードを出して走るには間違いなく《前足部の屈曲性》が必要です!これに対して、しっかり改良してくれているのが、『ジナール』というシューズです! これまでの【HOKA ONE ONE】のシューズは、「入門者や初心者のトレイルランナー」「ロングレンジに挑まれるトレイルランナー」にはとても評判の良いブランドでした!ですが、「ショートレンジに挑まれる方」「スピードを求める方」「上りを走り切りたい方」には不向きとされていました。それを克服したのが、『ジナール』というモデルと言えます! 「クッション性+スピード感を求める方」「サポート力+走りやすさを求める方」「これまでHOKAを敬遠されていた方」は、一度履いてみてほしいです!!これまでのHOKA ONE ONEとは違いますよ! 『ジナール』の走行性を高めているポイントはまだまだあります!細かい部分にはなりますが、下記に代表的な特徴をいくつか紹介します! これはもはや最近のランニングシューズの定番かもしれませんが、シュータン内側の”土踏まず部”にフィット感を高めるためのバンド的なものを搭載しています!『ジナール』ではやや伸縮性のあるバンドを採用しているので、自然なフィット感で土踏まず部の左右ブレを抑制してくれています! これを搭載することで、接地時の衝撃によるブレを抑えてくれることはもちろん、横にブレない分、縦への推進力を高めることにも繋がります!これは、今のランニングシューズ作りには欠かせない機能の1つと言えるでしょう! ”軽さ”を求める中級者トレイルランナーに対して、少しでも軽量性を出すためのアプローチがシングルメッシュアッパーの採用です!『ジナール』は、HOKA ONE ONEらしい「厚いクッション」はキープしつつ、「高い反発性や走行性の良さ」を加えて「安定性」を高めている為、どうしても重たくなるという弱点があります。それに対して、しっかり対応しているのがシングルメッシュアッパーです!1枚生地なので「軽量」であることに加え、今モデルでは場所ごとに編み方を変えることで「フィット感・耐久性」も高めてくれています! 同ラインナップと比較すると、やや重たく感じることは否めませんが、それを補って余りあるサポート&走行性はあると言えます! 4mmのラグがある「ビブラム®ライトベースアウトソール」を採用しています!HOKA ONE ONEにおいて、グリップ力が大絶賛されているモデル『スピードゴート4』ほどのグリップはありませんが、それに近い《グリップの効きやすさ》があります!上りを攻めていても、あまりスリップなく走り切れますし、下りを走っていても、ぬかるみ以外ではだいたいグリップしてくれます!また、ロードでも違和感なく走ることが出来ます!中足部部分に配置していない分、軽量性もキープ出来ているのも魅力と言えます! トレイルでの走経験が豊富な方であれば、このグリップ力があればだいたいのトレイルは走破できるように思います!グリップを信頼できることもスピード感のある走りには重要なことですので、非常に良い相性だと思います! どうでしたでしょうか?! 『HOKE ONE ONE/ジナール』の特徴が伝わったでしょうか? 簡単にまとめると、 ①これまでのHOKA ONE ONEにはなかった中級者がしっかり攻めれるトレランシューズ!(PROFLYの反発、EARLYロッカー、前足部の屈曲性) ②初心者でも履けるクッションサポートがあり、初心者向けモデルと引けを取らない厚みがある(初心者の練習用にもいいし、中上級者のミドル・ロングでも活躍できる) ③クッション・反発性だけでなく、安定性も高める構造になっているので、筋肉負担や関節負担は軽減できる(シングルメッシュアッパー、ガゼットの搭載、アウトソールの広い面積) ④高いグリップ力はあらゆるトレイル状況~ロードシーンまでしっくりくる!(ビブラム®ライトベースアウトソールの採用) ⑤これまでのHOKA ONE ONEとは違う進化をしているので、これまで敬遠されていた方にもおすすめ となります! 今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください! ★『HOKA ONE ONE/ジナール』をお探しの方はコチラ! ★”食”に拘りたい方!お気に入りのオーガニック食品を見つけよう! ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです!! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。ジナールの機能性スペック
ジナールの機能評価
①『弾む!弾む!弾む!』これまでのHOKA ONE ONEにはなかったスピーディな乗り心地!
②薄くなったとはいえ『厚み(クッション性)』は十分!各社代表モデルと比較してみよう!
③ジナールが生み出す『走りやすさ』の秘訣はミッドソールだけにあらず!
④『高いフィット感』『地面を噛むグリップ』も攻めやすいポイントです!
1.土踏まずをブレさせないガゼット搭載
2.シングルメッシュのアッパー採用
3.ビブラム®ライトベースアウトソールの採用
まとめ