初めてのカーボンシューズにおすすめ!!『ASICS/マジックスピード』はサブ4から履ける履き心地の良さ!!

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こんにちは。

はしりびとです。

今回は、新しく発売された【ランニングシューズ】について語ろうと思います!

今”ASICS”の厚底シリーズがアツい!!

今作は初めてのカーボン系SHに最適!

練習から本番までガンガン使える仕様!

『ASICS/マジックスピード』

を大分解します!!

【ブランドについて】 言わずと知れた日本が誇るスポーツブランドです。国内スポーツブランドの2大メーカーとして『MIZUNO』とよく比較検討されますが、ランニングシーンでは国内No1ブランドであり、世界にもファンが多いのです。『ASICS』のランニングシューズと言えば、”高いクッション性”と”高い安定性”、更に足をしっかりホールドしてくれる”高いフィット性”が思い浮かぶかと思います。これらの技術は、他ブランドと比較しても水準が高いと世界的にも非常に評価されています。最近では、日本人のトップアスリートはもちろん、海外のアスリートやランナーからも評価されており、国外選手の使用も増えてきています。主な、レーシングラインナップとして、従来型のダイレクトな接地感で「自分の足の感覚でスピードを出す」ことに優れた【DIRECT&RESPONCEシリーズ(LYTERACER,TARTHER)】、そして、スピード走行時のエネルギーロスを抑える設計で「スピード感を自然と作ってくれる」ことに優れた【RACING ENERGYシリーズ(MAGIC SPEED,HYPER SPEED)】があります。履き比べて頂くとそれぞれの良さがわかるので、是非体感してみてください!

”カーボンシューズ”って速い人が履くイメージだけど、4時間をきったくらいの私にも履けるかな?

私の感覚としては、十分履けると思います!

むしろ、「カーボンの入ったレーシングシューズを試してみようかな…」と考えているのならば、まずは『マジックスピード』を履いてみてほしいです!!自分の足型に合うかどうかは、別問題として検討しなければなりませんが、初めて試すならば間違いなく『マジックスピード』は足を通すべき1足でしょう!!

ちなみに、メーカーが想定しているランナーレベルは、フルマラソンの走力において、”サブ3.5~2.5”となっています。実際履いてみた感じもこれに近いですが、更に細かく言うと、「フルマラソン4時間をきった方・ギリギリ4時間の方」~「3時間半~3時間15分辺りを目指している方」ならマジックスピードはしっくり来るのかなと思います!(サブ3以上の方は、練習用として『マジックスピード』を使うのがいいでしょう!)

その理由は、後述しますので是非読んでみてください!!

マジックスピードは、他社メーカーのモデル比較だと、『NIKE/ZOOM FLY(ズームフライ)』が近いと言われています。

同じくカーボンプレートが入っていて、クッション材が軽く柔らかく反発するものを使用しています。実際、ターゲット層は似ているところもありますが、その履き心地は全く違います!

実際履いて走り込んだ感覚や知人達の意見としては、

カーボンSH特有の”癖”が少ない!初めて履くにはいい!

特徴が弱いけど、走ったらしっかりスピードは出る!

”踵着地”でも違和感がなく進める!これはポイント高いね!

重心移動がスムーズ!弾むだけじゃなくて安定感もある!

ズームフライほど推進力はないけど、全体のバランスがいい!

練習用としてもガンガン使えそう!負担が少ない感じがする!

などなど!

なんかすごい良さそうだね!!もっと機能を教えてください!

それでは、ASICSの新作『ASICS/マジックスピード』というモデルを解説していきます!!

マジックスピードはサブ4が履けるカーボンシューズ

以前紹介したランニングシューズ【総合チャート表】で、どこに『マジックスピード』が入るかを説明します!

↓チャート表上での立ち位置

※下記のPDFファイルをダウンロードしてもらえれば、綺麗に見られます!

ロードSH総合チャート表2020-21.

主な、使用者は下記になります!!

『マジックスピード』の使用者
<おすすめレベル>

・中級者ランナー(サブ4~3.5目標)

※サブ4から履けます!

<走力別の使い方>

・上級者(サブ3目標以上の方)のカーボンSHでの練習用

・中級者(サブ3.5~4)のレース本番用・普段のペース走用

・脱初級者(サブ4.5~5目標)のハーフMまでの本番用、ポイント練習用

※初級者(完走目標)は避けた方がいいタイプ

※クッションとスピードの両方を求める方

※チャート表の見方については下記参照(2020年版ですが見方は同じ)

こんにちは。 はしりびとです。 今回は必見です!! 前回までの実践編で行った『全7カテゴリーの代表商品の比較分類』...

それでは、細かくみていきます!!

マジックスピードの機能性

・重量:230g(27cm)、185g(24.5cm)

・ドロップ(前後差):5mm

・アッパー:モノフィラメントメッシュ

・ミッドソール全面:FLYTEFOAM BLAST

・ミッドソール前足部①カーボンプレート

・ミッドソール前足部②FLYTEFOAMシート

・アウトソール:AHARPLUS

マジックスピードの機能評価

大きく3つに分けて特徴を紹介します!!

「マジックスピード」はこの3つの特徴に集約されますので、是非参考にしてみてください!使用体感コメントも参考に!!

①”FF BLAST”はトレンド素材としてのバランスが良い!

『マジックスピード』の一番分かりやすい機能特徴が何かと聞かれれば、迷わず下記をこたえるでしょう!

「FLYTEFOAM BLAST」による”柔らかさ”と、「カーボンプレート」による”前に飛ばされるような推進力”を掛け合わせたシューズで、今世の中でトレンドになっているタイプのシューズ】これにつきます!「箱根駅伝区間新」「マラソン日本記録更新」「マラソン世界記録更新」などの話題の中で必ず出てくる、いわゆる”厚底シューズ”の部類です!その部類の一般ランナー用モデルが『マジックスピード』だと思ってください!

まずは、特徴の1つ「FLYTEFOAM BLAST」を説明します!「FLYTEFOAM BLAST」は、”軽量・クッション・反発”の3つの機能に優れたトレンドタイプのミッドソール素材です!「New Balance/FUELCELL」、「ADIDAS/BOOST」、「MIZUNO/MIZUNO ENERGY」、「PUMA/NITRO」、「NIKE/REACT」、「HOKA ONE ONE/PROFLY」など、大手各社はこのトレンドタイプのミッドソールをほぼ持っています。ASICSの「FLYTEFOAM BLAST」は、他社の作るトレンド系素材と比べて、それぞれの機能の平均点が高い(上の中的な)印象があります!”HOKA/PROFLYほど圧倒的に軽いわけではない”、”New BALANCE/FUELCELLほど圧倒的に反発するわけではない”、”PUMA/NITROほどめちゃくちゃ柔らかい感覚もない”、”安定もめちゃくちゃ高いとは言えない”です。ですが、軽量性・クッション性・反発性・安定性のそれぞれ基準が非常に高いのです!通知表でいうなら、5段階評価中オール4的な感で、”総合的なクオリティが高い”素材なのです!このようにバランスが良いことにより、履き心地の癖が少ないと言えるところもあります!

こういった点が、『初めてのカーボンシューズを探している方』『癖の少ないカーボン系シューズを履きたい方』にお勧めと言える点です!

【カーボン入りとは思えないスムーズさ】

30kmロングペース走で使用してみましたが、まず感じたのは、カーボン系シューズとは思えないほどの自然な”ライド感・乗り心地”です!ペース的には、かなりキャパ広く使えると思います!「5分30秒~4分15秒」くらいが最適ペースかと思います!フルマラソンなら、先述した通り「サブ4~3.5」くらいの走力がしっくりくると思います!

上記の通り、カーボン系シューズは、クッション反発が高いミッドソール素材と超高反発のカーボンプレートを掛け合わせているので、「着地した瞬間は、柔らかいクッションを感じ、そのあと一瞬プレートの固さが表れて、次には”パー――――ン”と前に弾かれる」といった独特の感覚があるシューズです。めちゃくちゃ進みますが、本当に独特です。ですが、『マジックスピード』はその”独特さ”をあまり感じませんでした!着地してから前足部に行くまでは、以前紹介した『エボライド2』の感覚に近く、それよりクッションを少し柔らかくしたような感じです!ですので、本当に違和感が少なく履けます!!

また、『マジックスピード』は、前回紹介した『ハイパースピード』と同様のアウトソールラインをつけています。下記画像からわかるように、「中足部から前足部にかけて、親指方向に膨らんでから小指方向に抜けるライン」をとっています!これにより、「一番親指側に膨らんだ箇所、つまり、拇指球(親指の付け根)にしっかり体重を乗せて蹴り込む」というスピード感のある走りを実現しやすくしてくれます!一方、疲れがたまってきたフルマラソン後半になると、中盤までのような「拇指球に体重を乗せた蹴り出し」ができなくなります。そのような疲れた場合は、拇指球で蹴り出さなくても楽に進めるように「若干小指側に流れるラインをとって第3,4指付近(中指~薬指)から抜けるようなガイダンスライン」を作っています!つまり、『マジックスピード』は、カーボンをなしにしても、しっかり走れるシューズになっているのです!カーボンありきにしていない設計だからこそ、履きやすいのだろうと思いました!

②前足部のみのカーボンが初めてちょうど良い!

上記の続きで、2つ目の特徴「カーボンプレート」を説明します!

「カーボンプレート」は、正確に言うと<カーボンファイバープレート>と言います。カーボンファイバーは、アクリル繊維を超高温で焼き上げて炭化させた繊維を言い、その特徴は、”超高強度”、”超軽量”です。このカーボンファイバ―繊維のプレート(カーボンプレート)をシューズに搭載することで、超高強度性質が生み出す”前に飛ばされるような高反発な推進力”をもたらしてくれます!当然、超高強度なので、履き心地はかなり固さを感じますし足へのダメージも出ますが、それを超える十分すぎるくらいのメリットを享受できるでしょう!(ちなみに、”履き心地の固さ”、”足へのダメージ”を軽減するために、多くのカーボンシューズは、先程紹介した”トレンド素材のミッドソール”をセットで使っています。”軽量・クッション・反発”の機能が高いトレンド素材とカーボンプレートの相性は抜群なのです!互いの良いところをあまり殺さない!)

『マジックスピード』は、この”カーボンプレート”を前足部のみに搭載しています!カーボン系シューズの代表作で同ターゲット層の『NIKE/ズームフライ』などはフルレングス(踵~爪先まで)で搭載していますが、『マジックスピード』はあえてそうしていません。前足部のみに搭載することで、”中足部まではカーボンなしのシューズと同じ感覚で履ける(※1)”、”カーボンプレート特有の独特な履き心地の癖が少ない”、”蹴り出すときはしっかり超高反発を実感できる”が挙げられます!

もちろん、『ズームフライ』のようなフルレングスカーボンの場合、着地してからすぐに超高反発を得られるので、推進力面では『マジックスピード』を凌ぐでしょう。ですが、そうすると、”独特な履き心地による違和感”は生まれやすく、”誰でも履き馴染める感覚”ではなくなっていきます。マジックスピードは初めてのカーボンシューズとして履きやすい】と言った理由の1つは、このように前足部のみのカーボンプレートだからです!「カーボン特有の癖が苦手な方」「カーボンの恩恵は授かりたいが履き心地に拘る方」は、『マジックスピード』のような”前足部カーボンプレート”が大きなメリットとして感じられるでしょう!

【プレート形状と取り付け方にもこだわり!】

『マジックスピード』は、カーボンプレートの”形状”と”取り付け方法”にも拘っています。カーボンプレートは、左右非対称の形状を施しています。小指外側周辺の形状を削ることで、スムーズな重心移動を促し、より素早く自然なキックを出来るようにしています!また、カーボンプレートの取り付け方法も工夫を凝らしています。カーボンプレートとアウトソールの間に3mm厚の”FLYTEFOAMシート”を挟んでいます。この”FLYTEFOAMシート”が着地時に変形し、カーボンの超高反発を殺さないように「衝撃吸収」をしてくれるのです!単純に、カーボンプレートを前側のみに配置しているだけではなく、その形状・取り付け方法を工夫することで、少しでも”違和感なく履けるカーボンシューズ”を目指しているのが伝わります!実際30kmくらい走ってみても、本当にカーボン特有の違和感が少ないので、カーボンシューズが苦手な私としては、これなら履いてみたいかもと思える1足でした!

③なかった『踵着地』で走れるカーボンシューズ!

『マジックスピード』が、多くのカーボン系シューズと最も異なるところは、【踵着地で走れる】という点でしょう!各社カーボン系シューズを出してきていますが、踵着地をしても安心して走れるシューズは、現時点『マジックスピード』以外にないと思います!もし、あってもこのレベルにはないでしょう!

それを実現可能にしているのが、ASICS製品の最大の強みである「踵のホールド力(固定感)」です!多くのカーボン系シューズが、踵をしっかり固定しない傾向にあるので、余計にその差が歴然としています!では、何故多くのカーボン系シューズが踵をホールドしないかを簡単に説明します。

カーボン系シューズの多くは、「前足部着地(フォアフット走法)」や「中足部着地(ミッドフット走法)」を想定した設計になっています。これらの走りをする場合、踵を固定しすぎると、”重心が後ろにもっていかれる感覚”があり、「フォアフット走法」や「ミッドフット走法」をやりにくくしてしまう可能性があるのです。また、「踵着地」にならないようにする設計(”低ドロップ”や”踵ロッカー”)が施されており、自然と「フォアフット走法」や「ミッドフット走法」になるようにしています。つまり、多くのカーボン系シューズは、「踵着地しないから踵をホールドする必要がない」、「むしろ重たくなるからいらないし、ないほうが足当たりも良くなる」という考えで、踵のホールド補強をほぼしないのです。(共通項として、『マジックスピード』も、「フォアフット/ミッドフット走法」と「低ドロップ」設計にしています。)

ですが、「踵着地」にならないように設計をしていても、疲れてきた場合は、「踵着地」になりがちです。それを履ける走力がある人でも例外ではありません(ベアフットシューズや裸足ランニングの練習を長い間されている人くらいでしょう)その場合、踵を固定していないシューズを履いていると、一気に身体への負担が増えることになります。「厚底クッション」を履いていればなおさらでしょう。。怪我を発生しやすくなります。

その点、『マジックスピード』は、”踵の芯の中上部”は少し柔らかいソフトな素材を採用し、”踵の芯の中下部”を固い素材にしています。そうすることで、フォアフット/ミッドフット走法を邪魔しない”ナチュラルな履き心地”をキープしつつ、踵着地にも対応できる”踵のホールド性”を両存させています!つまり、どんな着地をしても身体への負担を軽減できるようにしてくれているのです!

実際走った感覚としても、「フォアフット走法」「ミッドフット走法」「踵着地」どの着地方法でも同じくらい相性は良いように思います!「初めてカーボンシューズを探している方」「踵着地だからカーボンシューズをあきらめていた方」は、是非体感してみてください!

【カーボンシューズの是非を考えよう】

「箱根駅伝区間新」「マラソン日本記録更新」「マラソン世界記録更新」。この話題のそばには必ず【厚底カーボンシューズ】の存在がありました。様々なメディアの煽りもあり、「素晴らしい記録は厚底カーボンシューズによって生み出された=厚底カーボンを履いたら速くなる」という情報が一気に広がりました。実際、これらのシューズを履かれた方は、めちゃくちゃ進む感覚を感じ、自然とスピードが上がるのを体感したと思います。そして、ある程度の走経験がある方は、こういったシューズで”記録更新”もされたと思います。歴史を塗り替えていく素晴らしいシューズであることは間違いありません。

一方で、あまり世間に情報が流れなかったのが「厚底カーボンのデメリット」です。そのデメリットの1つは、上述した「踵着地」が出来ない点です。日本人は骨盤が後傾しやすい民族だと言われています。更に、現代人の姿勢の崩れもあり、骨盤を立てる筋力が弱まっています。骨盤が後傾すると、多くの場合「踵着地」になります。トップランナーや速いランナーたちは、自分の筋バランスを知り、身体を改善し、走りを改善し、「厚底カーボン」を履ける身体作りをして、そのシューズを履いています。ですが、一般市民ランナーはどうでしょう?私が見る限り、多くのランナーが、無理なフォームで「厚底カーボン」を履いています。その結果、フルマラソン後半で、「踵着地をすると危険なシューズで踵着地をしている」、「カーボンの高反発が反対に足や関節にダメージを与えてしまっている」というシーンを良く見かけます。「厚底カーボンシューズ」は、諸刃の剣的なシューズだと思ってください。今の自分が「フォアフット/ミッドフット走法でレース後半まで走り切れるか」「厚底カーボンでの走りを練習できるか」。それを是非自問してみてください!そして、その覚悟にあるなら、『ASICS/マジックスピード』から始めるのがいいと個人的に思います!


4.まとめ

どうでしたでしょうか?!

『ASICS/マジックスピード』の特徴が伝わったでしょうか?

簡単にまとめると、

①バランスに優れた”FLYTEFOAM BLAST”がクッション反発を効かせながらも、カーボン系シューズの独特さを抑えてくれている(違和感の少ないカーボン系シューズ)

②カーボンプレートを搭載していなくても履けるくらいのシューズだからこそ乗り心地が非常にスムーズ(カーボンシューズとは思えないくらい自然に履ける)

③前足部のみのカーボンプレートの為、前側に体重が乗るまでは通常のロッカーシューズに近い(カーボンシューズの履き心地が苦手な方・初カーボン系シューズの方に最適)

④前足部はしっかり反発を効かせやすい設計になっている(蹴り出し時は超高反発のサポートを受けられる)

⑤どんな着地方法(踵・足裏全体・前足部)をしても柔軟に対応できるカーボンシューズ(踵着地で履けるカーボンシューズ)

⑥初めてのカーボンシューズにチャレンジするならこの1足がスタートに良い!

となります!

カーボンシューズは正直迷っていた部分があったけど、これならチャレンジできそう!!

今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください!

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