こんにちは。
はしりびとです。
今回は、新しく発売された【ランニングシューズ】について語ろうと思います!
時代を牽引するHOKA ONE ONEの新作!!
HOKAの新たな代名詞品番になるか!?
『HOKA ONE ONE/マッハ4』
を大分解します!!
【ブランドについて】 【NIKE/ ADIDAS/ PUMA/ NEWBALANCE/ ASICS/ MIZUNO】、この6つのブランドは言わずと知れたランニングシューズを代表するブランドです。長年、この6つのブランドがランニングシューズのシェアを占めていました。ですが、急激な勢いで上記6大ブランドの勢力図に割って入るブランドが突如出現しました、それが【HOKA ONE ONE】です。もはや説明不要のブランドにすらなりつつある【HOKA ONE ONE】は、2009年にフランスで誕生したブランドで、昨今の軽量クッション・厚底ブームを巻き起こした元祖ブランドと言っていいでしょう。その特徴は、類を見ない厚さのミッドソールで、マシュマロのように柔らかいクッション性でありながら、驚くほどの軽量性を感じられます。元トップトレイルランナーが共同で立ち上げたブランドで、「どうすれば長い距離を楽に走れるか?どうすれば下りの負担を少なく走れるか?」というシンプルな悩みを解決するところから始まっています。ランナー目線から出来たブランドなので、ランナーの悩みの本質を理解していることが『HOKA ONE ONE』の最大の強みでしょう。
![](https://hashiribito-sodo.com/wp-content/uploads/2020/06/run-1499363_1280-300x214.jpg)
『クリフトン』は、HOKA ONE ONEを代表する看板モデルです!
【HOKA ONE ONE=クリフトン】というくらいで、その特徴は「マシュマロのように柔らかいクッション性でありながら驚くほどの軽量性。その上、爪先と踵が反り返った”ロッカー”という形状のシステムが、楽に身体を前に運んでくれる」というものです。その他、軽量性を高めた『リンコン』、更に厚底の『ボンダイ』、安定性を高めた『アラヒ』などのモデルも同様の特徴と言えます。
ですが、今回紹介する『マッハ4』というモデルは、この特徴を更に進化させています!
厚底・軽量・ロッカーに、”反発”を加えて進化!
これまでの”HOKA”らしさとは違った感覚!
まるで”空を飛ぶ”かのようにフワリと跳ねる!
HOKAの新たな新境地になるか?!
HOKAファンなら体感してほしいシューズ!!
![](https://hashiribito-sodo.com/wp-content/uploads/2020/06/run-1499363_1280-300x214.jpg)
それでは、HOKAの新作『HOKA ONE ONE/マッハ4』というモデルを解説していきます!!
1.『マッハ4』はどんなタイプ?
以前紹介したランニングシューズ【総合チャート表】で、どこに『マッハ4』が入るかを説明します!
↓チャート表上での立ち位置
※下記のPDFファイルをダウンロードしてもらえれば、綺麗に見られます!
↓
主な、使用者は下記のような方になります!!
・中級者ランナー(サブ4~3.5目標) <距離別区分> ※しっかり選ぶならこの方法 ・上級者~エリートランナー(サブ3目標以上の方)のJOG・リカバリー用 ・中級者~脱初心者ランナー(サブ3.5~4.5目標)のフルマラソン本番用・普段の練習用 ・初心者ランナー(完走レベル)のハーフマラソン以下での本番用・スピード練習用 ※チャート表の見方については下記参照(2020年版ですが見方は同じ) それでは、細かくみていきます!! ・重量:232g(27cm)、218g(24cm) ・ドロップ(前後差):5mm ・アッパー:エンジニアードメッシュ ・ミッドソール:PROFLYとEVAの2層 ・アウトソール:なし(ミッドソール一体型) 【一言でいうと!】 ”フワリと跳ねる”のリズミカルに快適なランが出来る 大きく3つに分けて特徴を紹介します!! 「マッハ4」もこの3つの特徴に集約されますので、是非参考にしてみてください!使用体感コメントも参考に!! 『マッハ4』は「軽量・クッション」が特徴のマシュマロクッションではなく、”PROFLY”という「軽量・クッション・反発」の3つを有した素材を採用しています。”PROFLY”は、従来タイプのマシュマロクッションより少し硬さがありますが、その分「前方にフワリと跳ねる」という特性、つまり、『推進力が上がる』・『ペースを上げやすい』という特性があります。 以前の記事でも書きましたが、「軽量・クッション・反発」この3つは今のミッドソール素材(クッション材)のトレンドです!主要各社がこの3つの要素を抑えた素材を必ず所持しています。今の時代「軽量・クッション・反発」がないとランニングシューズ業界では戦えないと言えるかもしれません。 HOKA ONE ONEが有するトレンド系素材”PROFLY”が、他社の素材とちょっと違うポイントは、【着地時の安定性が高い】と【前に進む際も安定して跳ねる】です。「軽量・クッション・反発」素材は、多くの場合で不安定になりがちです。着地した際や地面を蹴り出す際に、グニャっとしているものが多く、そうすると「ブレ(=エネルギーロス・推進力ロス)」が発生してしまいます。”PROFLY”はそういった”ブレ”をあまり感じることなく、クッション・反発を利かして「フワリと跳ねる走り」ができます!『マッハ4』をパッと履いた段階では、やや硬く感じる傾向にありますが、実際走るとHOKA ONE ONEらしい”クッション性”もしっかり感じて走ることができます!『マッハ4』は、「軽量・クッション・反発」を高い水準でキープしながらも「安定性」を加えたHOKA ONE ONEのNEWタイプモデルと言えるでしょう! 「厚底系が欲しいが柔らすぎる履き心地が苦手な方」、「厚底の安定性に不安を感じている方」、「ちょっとペースアップして走りたい方」などにはお勧めです!! 【補足①:安定性の秘訣はまだまだある】 まずはアウトソールの面積です。『マッハ4』のアウトソール面積は他モデルと比べてもかなり広いので、着地した際にしっかり身体を支えてくれます。安定性が高いもう1つの理由は、ミッドソールが2層になっている点です。ミッドソール上部に”PROFLY”素材、下部にちょっと硬めのクッション材”E.V.A”素材を採用していることで、着地時の安定感を高めています!下部がちょっと硬めの”E.V.A”素材であることも、履いた心地を固く感じる要因ですが、HOKA ONE ONEの厚底ミッドソールに対してはこれくらいの固さがちょうどいいようにも感じます!(もちろん走って着地したいにはクッションの柔らかさもしっかり感じますよ!)これまでの”HOKA ONE ONEらしいシューズ”は、厚底軽量クッション+ロッカーでしたが、『マッハ4』は、これまでの”HOKA ONE ONEらしいシューズ”を脱却し、新たなHOKAを示すシューズになってくれるようにも感じますね!「マシュマロクッションで転がる”HOKA”」と「しっかり安定してフワリと跳ねる”HOKA”」どちらが好みか是非選んでみてください! 『マッハ4』がこれまでのモデルと異なるもう1つの特徴は、「足指をしっかり意識して走れる」という点です!これは今までのHOKA ONE ONEのシューズではあまり感じられなかった特徴で、足指を使えることでしっかり踏み込めるようになる分、スピード感をもって走れるでしょう! 何故指がしっかり使えるかというと、『マッハ4』は”ロッカー形状”が他のモデルよりもやや緩やか(フラット)になっており、特に指先部の反り返りは見た目ほど反っていません。それによりしっかり指先が地面に触れて走れるのです!HOKA ONE ONEのこれまでのモデルはじめ、昨今の多くのランニングシューズは、指先を極端に反りかえらせることで『蹴り出しに力を使わずに”楽に足が抜ける・楽に進む”』という構造になってます。これはこれで素晴らしいアシスト機能なのですが、「少しペースアップして走りたい」や「自分の足の感覚も意識して走りたい」「しっかり踏み込んで走りたい」といったペースを意識するランニング経験者からは過度な”ロッカー”は必ずしも良い印象ではありませんでした。「HOKA ONE ONEはクッションがあるのはいいけど、感覚がなさ過ぎてペースを意識して走るときには履かないかな」「JOGで履くくらいかな」といったコメントもよく聞きます。 『マッハ4』はこの悩みを解決してくれる1足で、「ペースを意識するランナー」「クッションとスピード感の両立を求めるサブ4.5~サブ3.5ランナー」に向けてお勧めです! また、ロッカー形状が緩やかなことで、「HOKA独特の癖(ゆりかごに乗ったようなロッカー)が苦手な方」「初めてロッカーシューズを履くという方」にも試してみてほしいです! 【使用レポ:15kmビルドアップ走で使用】 HOKA ONE ONEのシューズは『クリフトン7』『リンコン2』はじめ何足か持っていますが、今までの「転がるように勝手に進む」っていうタイプとは全く違う感じですね!もちろん、転がる感覚は残っていますが、それ以上に「反発」と「指先」をしっかり感じて走ることができました!指先がしっかり使えるので、4’30~4’20(秒/km)でも厚みがそれほど邪魔になることはありませんでしたし、グニャっとする感覚がないので、しっかり体重を乗せて踏み込んで走れました!『カーボンX』など厚底カーボン系シューズをレースで履く方の「JOG用」「スローペース用」「LSD用」としてもいいかもしれませんね! とはいえ、一番『マッハ4』がマッチするのは、「5’00~6’00(秒/km)」ペース(フルマラソンサブ3.5~4)だと思います。このペースの時に一番しっくり来た感じです!同じHOKAの『リンコン2』が非常に近いペース感覚と感じましたが、履き心地が全く違う(クッションなら『リンコン2』、反発安定なら『マッハ4』)ので履き比べて選んでみるといいかもしれませんね!過去の『マッハ3』とは全く違う想像以上にいいシューズでした!! HOKA ONE ONEでよく聞かれる質問の1つが「幅(フィット)」に関してです。 「やっぱり海外のメーカーだから細いよね…」 「指先(小指の外側)が結構きついんだよね…」 「いまいちフィット感がないんだよね」 HOKAを履くと上記が気になっている方が結構いらっしゃいます。特に、指先周りの当たり方が気になるという方が多いです。先に結論を言うと、『マッハ4』は指先周りの辺りは気になりにくいです!それを解決してくれているのがアッパー素材です。 『マッハ4』のアッパーは、多くのメーカーが採用している“エンジニアードメッシュ(部分によって編み方を変えたメッシュ)アッパー”ですが、『マッハ4』のエンジニアードメッシュは、非常に伸縮性が良く柔らかい編み方をしているのが特徴です!その為、指先部がアッパーに触れた際、今までは広がり方が弱かったのが、柔らかくしなやかに広がってくれるようになりました。 また、フィット感に関して、肌に沿うようにしなやかにフィットしてくれるようになったので、長時間の着用でもストレスを感じにくいという仕様になりました!(ただ、若干水分は吸いやすいので濡れ感は残るかもです…) 今までのHOKAの「幅」や「フィット感」が気になっていたという方は、『マッハ4』のエンジニアードメッシュは合いやすいかもしれませんので、是非試してみるといいでしょう! 【補足②:グリップ性はどう??HOKAって削れやすいよね…】 HOKA ONE ONEの弱点を1つだけ上げるとすれば、「グリップが削れやすい」でしょう。これはHOKA ONE ONEが「しっかり衝撃を吸収するための柔らかいクッション性を最優先にしており、削れにくくするアウトソールを頑丈につけすぎるとそれが損なわれてしまう」と考えているからです。もちろん、改良に向けてアプローチをしているとは思いますが、現状大幅に改善するとは言えないでしょう。 では『マッハ4』はどうでしょうか? 見て頂くとわかりますが、『マッハ4』はアウトソールとミッドソールが一体になった【一体型ソール】ですので、アウトソールというものは存在しません。これは、『マッハ4』の履き心地や性能を最大限発揮するための仕組みですが、アウトソールがないので結論これまでのモデルと同様に削れます。「アウトソールがないってことはもっと削れやすいんじゃないの?」と言われそうですが、そこは削れにくくできるよう対応しています。先程紹介した通り、アウトソールにあたる”ミッドソール下部”は、ちょっと硬めのE.V.A素材になっています。ここには実はアウトソール素材に使用されるものを一部練り込んでいるので、すぐに削れるといった心配はありません。とはいえ、弱点ではありますので、あまり地面を蹴るように走ったり砂利道を走ることはお勧めしません。 どうでしたでしょうか?! 『HOKA ONE ONE/マッハ4』の特徴が伝わったでしょうか? 簡単にまとめると、 ①PROFLY素材は、これまでのマシュマロクッションとは違い「軽量・クッション・反発」が特徴で、更に安定感もある(ちょっとだけ固く感じる) ②しっかりと身体を安定させてくれた上でフワリと跳ねるように身体を前に進めてくれる(これまでのモデルよりもペースアップしやすい) ③ロッカー形状が少し緩やかで、爪先の反り返りが少ない分、足指をしっかり使って走れる(これまでのモデルにはない特徴) ④指先を使って踏み込んで走れるので、速いペースでもしっかり対応できる。反面、ソフトなクッションなのででゆっくりペースにも対応できる(マルチに使える1足) ⑤エンジニアードメッシュアッパーが足幅に合わせてしなやかにフィットしてくれる(指先の窮屈感が少ない) となります! 今回もしっかり走り、何度も試履き・実走した中で感じたレビューになります!まずは店頭で試履きし、その特徴を体で感じてみてください!! そして、今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください! ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです!! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。2.『マッハ4』の基本スペック
3.『マッハ4』の特徴
①”PROFLY”素材は、軽量・クッションに反発をプラス!!
②『指を使って走れる』のでペースアップしやすい!
③柔らかいアッパー素材が幅やフィット感を向上
4.まとめ