こんにちは。
はしりびとです。
今回は、新しく発売された【トレランシューズ】について語ろうと思います!
国内でも流行の予感!!
足指をしっかり使って走れるトレランシューズ
『TOPO Athletic/テラベンチャー2』
を大分解します!!
【ブランドについて】 ベアフットシューズの代表作であり、裸足ランニングブームの火付け役となった「Vibram 5 fingers」を手掛けた”トニー・ポスト”氏が代表を務めるブランドが【TOPO Athletic(トポアスレチック)】です!ブランド自体は、2013年にアメリカで設立されたまだまだ若いブランドではありますが、ランニングシューズ業界での豊かな経験や常識に捕らわれないビジョンをもった”トニー氏”が手掛けていることもあり、若いながらもすでに完成度の高いシューズが出来上がっています!今世間を席巻している『HOKA ONE ONE』に続くブランドとなるのではないでしょうか?!それくらいの期待値を感じるブランドです!【この世界に最も自然に走れるランニングシューズを創りたい】というブランド理念が示す通り、足の動きを邪魔しない設計はこれからの時代のトレンドになる予感!!

以前にも書きましたが、新規ブランドってどうも疑いたくなりますよね。
評判もほとんど聞かないですし、調べてもあんまり評価が出てこないし、信頼していいのか疑いたくなる気持ちはよくわかります。
ですが!!
個人的には今年の猛プッシュブランド!!
確かにまだまだブランド認知ありません。
ただ、最初から認知あるブランドなんてありません!
HOKA ONE ONEも最初は期待値低かったのに、今では業界を牽引!
大切なことは使用時の”質(効果)”です!
”良いものは良い”、ただその一言に尽きます!!

それでは、本日は『テラベンチャー2』というトレランモデルを解説していきます!!
1.『テラベンチャー2』はどんなタイプ?
以前紹介したトレランシューズ【総合チャート表】で、どこに『テラベンチャー2』が入るかを説明します!
↓チャート表上での立ち位置
※下記のPDFファイルをダウンロードしてもらえれば、綺麗に見られます!
↓
主な、使用者は下記のような方になります!!
・中級者、脱初級者 <距離別区分> ※しっかり選ぶならこの方法 ・脱初級者のショート(~40km) ・中級者のショート~ミドル(~80km) ・上級者のミドル~ロング(80km~) ※『レベル』『距離区分』について知らない方は下記を参考にしてみてください! それでは、細かくみていきます!! ・重量:306g(27cm)、232g(24cm) ・ドロップ(前後差):3mm ・スタックハイト:踵25mm、前足部22mm ・前足部:ゆったりした設計 ・ミッドソール:硬度の異なる2種類のソール ・アウトソール:Vibram XS Trek 大きく3つに分けて特徴を紹介します!! 「テラベンチャー2」はこの3つの特徴に集約されますので、是非参考にしてみてください!使用体感コメントも参考に!! このブランドの最大の特徴と言えるのが、5本の指をしっかり広げて使うことのできる『トゥーボックスがゆったりした形状』でしょう!! 各社、指を意識しやすくするアプローチ(低ドロップ・指先を使う形状・インソールでのサポート)はしているものの、実際指先部の形状が狭いものが多いので、5指を完全な形で使うってことは不可能に近かったです。ですが、この『テラベンチャー2』はこれまでの”指先を意識させるモデル”とは違い、”指先を使えるモデル”として圧倒的な違いがあります! 5本の指をしっかり広げて使って走ることが出来るので、”踏ん張り”が効きやすいです!また、指がしっかり踏ん張れるようになると、骨盤も前傾しやすくなるので、骨盤の起きた良い姿勢(効率的な姿勢)で走れるようになります! 【使用レポ①:20kmトレイルで使用】 5本の指が使えるので”上り”がとても楽に走れます!指で引っ掛けて走る(蹴る)っていう感覚ではなく、5指の腹すべてが地面に触れることが出来るので、身体が自然と浮き上がるような感覚になります!骨盤が持ち上がり、自然と前傾姿勢になりやすいです!表現の仕方が難しいですが、上りが苦手な方にはおすすめしたいですね!あと、スリッピーな場所でしっかり踏ん張りを効かせやすいので、アウトソールのVibramソールと合わせて滑る不安があまりなく走ることが出来ました! 「トゥーボックスがゆったりしたシューズは全体的にフィット感が緩い・ルーズ」ってよく言われます。実際、似たタイプの某ブランドのシューズは、確かに全体にルーズで”足幅が細い人”からは履けないって意見がありました(実際わたしもそのタイプ)。ですが、『テラベンチャー2』は、フィット感を求める人、足幅が細い人でも自然とフィットして履くことができます! 国産メーカーのようなガッチリホールドではありませんが、「土踏まず部のシュータン一体設計」や「肌のように馴染みやすいアッパー素材」が自然なフィット感を体現してくれます「指が広がる使えるのは嬉しいけど、フィット感が気になるな」って方にはお勧めです! また、この馴染みの良いアッパー素材は、足の動きに合わせて屈曲してくれるので、長時間履いていてもストレスを感じにくいです!! 【使用レポ②:70kmトレイルで使用】 半日以上履いてトレイルを走っていてもストレスを感じにくかったです!長いこと履いていると窮屈間を感じたりすることがあるのですが、『テラベンチャー2』は長時間履いても窮屈間を感じにくかったです!フィット感に関しては、最初はちょっと動くかなって感覚がありましたが、数km走ったら何も気にならなくなりました!むしろ、ちょうどいいフィット感!!短い距離もいいですが、ロングでも安心して使えますね! 昨今、踵部と前足部のミッドソールの高さの差が少ない「低ドロップシューズ」が増えてきています。低ドロップシューズのメリットは、”正しい着地位置”や”正しいランニングフォーム”を意識しやすくする点です。反対にデメリットは、”楽に進める”や”楽に走れる”という性能が弱くなるという点です。そこで、各社どちらも意識できる「5,6mmドロップ」を採用していますが、『テラベンチャー2』は”正しい着地位置”や”正しいランニングフォーム”に拘った3mmドロップを採用しています! 当然、「楽に走れる」という性能は落ちてしまうので、フォームを意識できなくなると全く進みません。走り慣れるようになるまでは若干しんどいと言えるかもしれません。ですが、『テラベンチャー2』を履くと正しいフォーム・着地位置で走れるようになっていくので、使いこなせるようになると「負担の少ない」「お尻を始め本来使うべき身体部位」を使った”効率的な走り”が出来るようになります!『TOPO Athletic』の基本コンセプト【この世界に最も自然に走れるランニングシューズを創りたい】をまさに実現できる設計です! とはいえ、全くサポートがないわけでもありません!2種のミッドソールを採用したことによる「着地時の安定性」、Vibramソールを採用したことによる「滑りにくいグリップ性」は、疲れた状態での走りに安定感を加えてくれます! 【使用レポ③:70kmトレイルで使用】 身体の近くで着地をする感覚は明らかに違いました。いつも6mmぐらいを履いていましたが、3mmになるとこんなにも違うのかというほど違いを感じます!しっかり身体を使った走っていくイメージは作りやすいかったです!ただ、足が疲れてきた最後のほうは確かにほとんど進みませんでした。まだまだ自分自身の走りの質を改善する必要があると思いました。ですが、着地時の安定感やグリップがあるので、不安定に着地してしまってもシューズが支えてくれる感じはありました!「進めてくれはしませんが、守ってはくれる」、何かを改善していくにはとてもいいバランスのシューズだと思います! どうでしたでしょうか?! 『TOPO Athletic/テラベンチャー』の特徴が伝わったでしょうか? 簡単にまとめると、 ①トゥボックスが広く5指をしっかり使えるので、踏ん張りが効きやすい ②また、骨盤が起きた「良い姿勢」で走りやすく、自然と進む感覚で走れる(特に上りが走りやすい) ③指先の広さに対して、土踏まず~踵はフィットしてくれる ④長時間履いていてもストレスを感じにくいナチュラルなフィット感(足の動きに合わせて柔軟に対応できる) ⑤「3mmドロップ」で推進力は落ちるが、正しい姿勢や着地位置を意識しやすい(良い走り方を磨ける) ⑥推進力のサポートはしないが、「着地の安定性」や「滑らないようにするグリップ性」等の守るサポートはある となります! 今回もしっかり走り、何度も試履き・実走した中で感じたレビューになります!まずは店頭で試履きし、その特徴を体で感じてみてください!! そして、今回の記事を参考にしていただき、自分のレベルに合ったもの・必要なものを選ぶための材料にしてみてください! ↓ブログランキングに参加しています! 『読んだよ!』のポチッとをしていただけるととても嬉しいです!! ランニングが大好きで、大手スポーツ店のランニングコーナーで働いて10年『はしりびと』です。多くの商品を使用体感し、全国の店員へのランニング知識の指導、ランニング新製品のアナライザー(製品特徴を分析する仕事)などをしております。ランナーとしても、サブ3、サブ9を達成。夢は【楽しく健康にランニングをお手伝いすること】です。2.『テラベンチャー2』の基本スペック
3.『テラベンチャー2』の特徴
①5指が広がるトゥーボックス設計が最大の武器!
②土踏まず~踵のフィット感も◎!
③高低差3mmの低ドロップ設計で効率的走り!
4.まとめ